現在、お手伝いしているEPA活用デスクの大阪セミナーが昨日ありました。
そこで、小生も講演をしてきました。
テーマは前回の東京と同じテーマ。FTA活用の戦略とコンプライアンスです。
セミナーとは関係がないのですが、面白かったのはセミナー会場。
大阪だけではなく、日本で有名ですが、ビルの中を高速道路が突き抜けているビルです。
実際、5階から8階まではフロアーがありません。
昔から知っていましたが、まさかここに来る日が来るとは。
世界で有利に戦うためのコツ
FTAの活用に関して学ばせて頂いた会社があります。
それをA社と呼びましょうか。
A社はメキシコとのEPAの時代から活用しており、その責任者は有名な方で、私も多くを学ばせて頂きました。
その会社の方からEPAの活用相談がありました。
???
という気持ちが本音のところでした。
「できるでしょうに。」
お会いしたところ、とても熱心な方で、メキシコ向けの商品で、VAで活用したくて、条件を満たさないのでどうしようかと悩んでいらっしゃいました。
そういうときは、影響の大きい材料の原産性に遡り、証明することになるのですが、ご存じなかったようです。
常日頃から、日本企業のFTA活用は個人に属しており、企業のノウハウ、体制で行われていないと感じていましたが、
「A社でもか」
という少し残念な気持ちとなりました。
日本の企業の方、FTA活用は是非組織戦でお願いしますよ
第9回Global Edge Forumセミナー開催のお知らせ
(名古屋、大阪開催)
「FTAプロフェッショナル・サービス」
Global Edge Forum(GEF)では、第9回目のセミナー「FTAプロフェッショナル・サービス」を2月25日に開催しました。好評につき、名古屋(5月12日)、大阪(5月13日)でも開催いたします。
今年はFTAでもメガFTAが多く表に出てきます。TPP、日EU、RCEP、日中韓。これらが締結、発効されますと日本からFTA対象国への輸出割合が20%だったものが、80%にまで跳ね上がり、海外ビジネス上でFTAは避けて通ることができないものになります。
また、メガFTAは「累積」という仕組みがあります。これが企業のサプライチェーン(調達~製造~販売)の仕組みを大きく変える可能性があり、日本企業はそれに対する準備が必要となります。
それに加え、TPPでは「自己証明」という商工会議所を経ない原産地証明をする必要があります。企業の管理体制によっては、証明が不十分だと、さかのぼって課税+追徴課税+輸入者との関係悪化+輸出先の税関での通関への影響といったリスクとなります。このことは企業のコンプライアンス上の問題となる可能性大で、企業のマネジメント層にも大きなインパクトを与えることは間違いありません。
GEFでは、そういったFTAにまつわる問題へのソリューションをご紹介することにしました。
記
テーマ:
FTAプロフェッショナル・サービス
日時:
2016年5月12日(木)13:30~17:00 名古屋
2016年5月13日(金)13:30~17:00 大 阪
場所:
名古屋:
名古屋ルーセントタワー28階 Conference Room G、H
名古屋市西区牛島町6-1(JR名古屋駅より徒歩約5分)
http://www.lucent-tower.jp/access/
大阪:
グランフロント大阪北館 タワーC 8階 ナレッジキャピタル カンファレンスルーム C05
大阪市北区大深町3-1(JR大阪駅(アトリウム広場)徒歩3分
http://kc-i.jp/access/
スケジュール:
13:30~13:40
開会のご挨拶
13:40~14:30
FTA原産地証明アウトソーシングサービスとFTA原産地証明プロセスの妥当性監査
株式会社ロジスティック 代表取締役 嶋 正和
14:40~15:30
FTA原産地証明の自動化システム ONESOURCE GLOBAL TRADE FTA
トムソン・ロイター
15:40~16:30
サプライチェーン最適化によるコスト マネジメント ソリューション
株式会社日立ソリューションズ
16:30~17:00
Q&A
参加料:
無料
お申し込み: ネットでHP(http://bit.ly/GEF20160512) から申込可能です。または、別紙の参加申込書をFAXもしくは、pdfをメールにて頂戴できますれば幸いです。
セミナーの案内資料は、こちらにあります。
FTA活用に関しての社内認知を高める活動を、最近「猫すずプロジェクト」と呼び、セミナーの度に呼びかけをしています。
FTAにおける原産地証明の企業内の問題、メガFTAが近い将来来ることによる問題の拡大とそれに伴うコンプライアンスリスク。
すべて、企業トップの認識がないと改善されません。
企業トップの意識づけをすることを推奨しているのですが、最近その活動が具体化している企業が多いのがとてもうれしいです。
この前も、私がFTAのコンプライアンス問題についてセミナーを企業に行いに行きました。
参加者は、専務、常務、取締役、事業部の上部管理職などそうそうためるメンバー。
ここで、FTAの監査を受けようということになりました。
経営陣も、その問題を報告されていないということで、聞いたらすぐに対応したのにとおっしゃっていたのが印象に残っています。
「猫すずプロジェクト」は声を上げることが、第一歩です。
昨日(2016年2月24日)に岡山市の中国銀行本店でTPPのセミナーがありました。
セミナータイトル: EPA・TPP活用セミナー
セミナーは13:30~17:00と長丁場で、セミナーの内容も多岐にわたっています。
参加者は約40名。
この地域は自らが輸出する事の少ない地域とのこと(正岡氏)。そういう意味では少し関心から外れる内容だったかも知れません。
ただ、国内の企業に供給している企業も、その商品が結果として輸出されているケースが少なくありません。
その場合、間接的にしろFTAとの関係は存在し、生産者として、原産地証明の申請をするか、サプライヤー証明を出す必要があるケースもこれまた少なくありませんので、無関心ではいられません。
参加者のなかで、一番前の席に座られ、熱心にメモをとられている方と最後にお話ができました。いろいろと話した中で特に印象的だったのが、「なんで皆さん前に座って聞かないのですかね。」とおっしゃられたこと。
本当にその通り。
時間を使っているのだから、何かを得て変えることは大事なこと。
こういう会社がFTAを活用するとちゃんとできるのですよね。
有名な会社の方でした。いい方が働いていらっしゃいます。
PS
セミナー前に外でスタンバイするのにスターバックスに入りました。
支払いの段で、千円札を出そうとすると、ファスナーに引っかかり、紙幣が真っ二つに。紙幣は丈夫だと思っていたのでびっくり。
中国銀行に入り、セミナー会場の前に本店のカウンターで相談すると、両替が可能でした。
とてもすてきな対応をされ、いい気分でした。いい銀行です。