「FTA協定文を読み解く」シリーズのラスボスと言えるRCEPの書籍が登場

いよいよ、RCEPが署名されました。

中国、韓国とのFTAとも言えるため、内容が気になる方も多いと思います。

ロジスティックでは、RCEPの輸出入に必要な部分を早速「FTA協定文を読み解く」シリーズに加えました。

協定の中で原産地規則、品目別規則他の必要な箇所をピックアップした書籍です。

日本語文の協定は、縦書き+漢数字+レイアウトが読みづらいのですが、それを読みやすくしたものです。また、RCEPのHSコード年次は2012となっているため、2017からの変換表もつけました。

価格は7,000+消費税

目次とサンプルページはこちらから

こらちのサイトから申し込めます。

今回のご購入者には以下の2つの特典を用意しました。

12月16日(水) 14:00からRCEPの協定解説のセミナーをご購入者だけ対象に行います。会場参加とWeb参加のどちらでもOK

本書籍には関税の譲許表が添付されていません。余りに多くのページがあるためで、これらを電子データにしてダウンロード出来るように致します。

どうぞ、お買い求めください。

RCEPの発効期日は?

協定には以下の様に記載されております。

この協定は、少なくとも六のASEANの構成国である署名国及び少なくとも三のASEANの構成国でない署名国が批准書、受諾書又は承認書を寄託者に寄託した日の後六十日で、批准書、受諾書又は承認書を寄託したこれらの署名国について効力を生ずる。

ASEAN10か国中6か国、非ASEAN6か国中3か国が国内承認する必要があります。

ASEAN6か国の方が難儀しますかね。

経営陣の関心がとても高いRCEP

いま、いくつかの企業のFTA監査をしています。

その際に経営陣の方とお話しすることが多いのですが、やはりん関心事はRCEPです。中国や韓国という大きなマーケットへのアクセスと、域内生産品を原産扱いできる累積の概念利用でサプライチェーンを再構築する可能性に関心がとても高いと感じています。

RCEPは、まだその内容が明確ではないですし、また、インドが抜ける可能性があることもあり、今後内容が明らかにならないと正確な話が出来ませんが、来年はRCEPで企業がバタバタしそうですね。

監査を受ける企業もRCEPの確実な対応をする必要があると感じ、その対策を打たねばとアクションを起しつつあります。

RCEPのゆくえ

RCEPは合意ができず、再協議となりました。

すべての案ができあがったのに、インドがちゃぶ台返しをしたせいです。

インドにとっては、中国以外協議参加国との間ではFTAがあるので、今回の話は中国とのFTAという側面も強くあります。

それにしてもこのタイミングでのちゃぶ台返しは、政治的ポーズでしょうかね。

・抵抗したんだよという国内向けの

2020年2月までを次の目標にしましたが、頑張ってほしいものです。

TPPの交渉を思い出します。

RCEPとインド

第37回FTA戦略的活用研究会でも話がありましたが、最終的な合意を迎えるのにどうやらやはりインドが障害になっているようです。

RCEPには中国も入っています。インドの一番の懸念は中国からの輸入が増え、輸入での赤字が拡大すること。かと言って、おいしいところだけを取ることは出来ません。

最近のインドの新聞では、即時撤廃率がインドで28%位。守りたいところですが、それは度の国も同じ事。特に中国はアメリカとの関係もあり、自由貿易の枠組はアジアで担保したいところです。

インドがネックで年内大筋合意が出来ない可能性もあり、前から言われていたことですが、「インドをRCEPから除外するのも仕方なし」という空気があるとのこと。

インド側も仲間はずれは嫌ですが、中国との貿易赤字も大きな問題。

そこで、ASEANや日本、韓国とのCEPAのアップグレードを画策しています。中国を除いて同等の成果が個別FTAで出れば、インドはRCEPに拘る必要がないので。

今後の交渉が楽しみです。

FTA戦略的活用研究会の第37回が昨日行われました

いよいよ4年目に突入したFTA戦略的活用研究会です。昨日は、東京国際フォーラムを出て3回目となり、日立ソリューションズさんの場所をお借りして品川で行いました。

参加は50名。最近15~20名くらい参加者増えましたね。

テーマは3つ

  • 日本関税協会からZeiRomを主体とした活用のご説明
  • 日立ソリューションズから、安全貿易管理ソリューションと、できたてのFTAワークフローマネジメントシステム
  • FTAに関するメンバー間情報交換

どれもとてもためになるお話しでした。

3つめの話では、財務省から日EUの検認の話と日米貿易協定の話を伺いました。

また、外務省からもRCEPの進捗を伺いました。

企業からもACFTAの運用上の問題点とその課題のシェア発表がありましたし。

とても有意義な研究会でした。

【コンサルタントの独り言】RCEPでは自己証明がやはり導入されそうだ

以下は、私の独り言。何の責任も持ちません。

毎日、FTA関連の情報を探してタイトルを弊社HPでアップしている。

その中にアジアの新聞がRCEPの原産地証明で自己証明が導入されるだろうとの情報が出ていた。ほぼ決定事項としての記事があった。

日本の省庁はすべてが決まるまで、口外しない。

ただ、日本以外から情報が出てくることもある。今回の自己証明の件もそうなのだろう。

RCEPでの自己証明はEU型か、TPP型か。どちらにしても、その対応策を今後考えていこう。

RCEPの行く末

RCEPが2018年での大筋合意を諦めました。

残念です。

インドが合意に抵抗したとのことで、メガFTAならではの力学が働いたわけです。

中途半端な合意なら更に1年かけて作り上げるのは是非そうして欲しいものです。

ただ、漂流するのだけは辞めて欲しい。

日本企業に取って、サプライチェーン上も大きな意味を持つRCEP。近年での一番大事なFTAだと思います。

2019年の早期の締結を望みます。

【日経新聞より】 RCEP、年内合意のハードル高く タイはTPPに関心 ASEAN、同床異夢の貿易交渉

【日経新聞より】 RCEP、年内合意のハードル高く タイはTPPに関心 ASEAN、同床異夢の貿易交渉

2018年4月27日

日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29825500V20C18A4FF8000/

16カ国での合意は大変と言うことがよく分かります。