昨日、FTAアドバイザー契約をしている企業から、RCEPを使って輸入企業にFTAの関税削減効果をシェアをお願いするための方策を相談されました。
これは常日頃から私が言っているFTAの戦略的活用の一つです。
・他にもサプライチェーンなど論点はあります
FTAによる関税削減は、原産地証明という苦労を輸出企業が行い、輸入関税の削減とう果実を受けるのは輸入企業というアンバランスさを持っています。
輸入企業(=お客様)から言われて行う必要悪がFTA業務になっているのです。
今日の今日まで、日本企業のFTA活用の大半(感覚的に95%)は顧客から言われてFTAを適用し、証明の苦労をする一方、関税削減の恩恵を受けるのは輸出企業のグループ企業でない限り、輸入企業というアンバランスを続けています。
どうやって関税削減の成果のせめて一部でも取り込むようにする施策を日本企業は考えないのでしょうか。
先の企業のような相談が増えることが、海外販売戦略で利益の果実を得る日本企業が増える事に繋がります。