■HSCFの強み■ その4 「うちのシステム、まだ使えるのか?」―HSコードは、止まらない


「このシステムで符番してきたけど、今も問題ないんだろうか?」
「HSコードに関する改正があったらしいが、うちの分類は大丈夫なのか?」
「分類ルールが更新されているって聞いたけど、いつの情報を信じればいい?」

これ、すべて実際の現場から聞こえてくる不安の声です。

HSコードの世界は、常に動いています。AIの進化、国内外の分類ルールの更新、事前教示や分類事例の積み上げ、そしてHS改訂。環境が動くほど、ツールも動き続けないと「使えない状態」になってしまいます。

HSCFは、この「変化に追いつく運用」をサービスの中心に置いています。


HSCFは、AIエンジンとしてChatGPTを活用しています。現時点では、ChatGPT 5.2 Thinking をメインに、HSコードの検討を行っています。

AIは短期間で賢くなります。でも、使う側が追従できないと効果が出ない。それどころか、「前はこれで良かったのに」という混乱が生まれてしまいます。

HSCFでは、AIの更新に合わせて、HSコード付番のための対話設計や判断ロジックの調整も継続して実施します。ユーザーがモデルの違いを意識しなくても、常に「仕事で使える品質」を狙って改善していきます。

「AIのモデルが上がるたびに、結局どう使うのが正解か分からなくなる。HSCFはいつ使っても同じ感覚で相談できるのが助かる」


正しいHSコード判断には、AIの性能だけでなく、根拠となる情報の更新が欠かせません。

「検索したら出てきた資料が5年前のもので、今も有効かどうかわからない」
「国によって解釈が違うらしいけど、どれが正しいのか判断できない」

こんな悩み、ありませんか?

HSCFでは、専門家の付番手順や判断の観点を磨き続けると同時に、国内外の事前教示、関税率表の解説、分類例規や分類事例など、実務に直結する一次情報の更新も随時反映していきます。

「検索しても資料が古かったり、国によって書き方が違ったりして迷う。HSCFは前提となる情報が更新されるのが安心」


次の大きな節目がHS 2028です。WCO(世界税関機構)では、HS 2028改正が進められており、2028年1月1日に発効する見込みとされています。

HS改訂が入ると、企業側には一気に負荷がかかります。

  • 社内マスタの更新
  • 品目管理の見直し
  • 通関指示の修正
  • 社内教育の再実施

これらすべてが同時に発生し、現場は大混乱に陥りがちです。

「過去のデータとの突合だけで何日もかかった」
「社内への説明資料を作るだけで時間が溶けた」
「結局、改訂前後で何が変わったのか整理しきれなかった」

そんな経験、ありませんか?

HSCFは、この改訂の影響を前提に、ユーザーの操作感をできるだけ変えずに、参照データや変換の仕組みを更新していく方針です。

「HS改訂のたびに、過去データとの突合や社内説明で時間が溶ける。できれば”いつもの流れ”のまま追従したい」


HSCFは現時点ではChatGPTを活用して品質を維持していますが、将来、品質向上や安定運用の観点から別のAI(例:Geminiなど)を併用・切替する可能性もゼロではありません。

その場合でも、ユーザーに分からない形で勝手に変えるのではなく、変更内容と理由を明確にお伝えします。

「なんか急に精度が落ちた気がする」
「前はできたことができなくなった」

こんな不安を感じさせない、それがHSCFの運用ポリシーです。


HSCFが目指しているのは、付番結果だけでなく「いつ使っても、実務で迷いにくい状態」を保ち続けることです。

  • AIの進化も、
  • ルールの改訂も、
  • 情報の更新も、

全部まとめて追従する。

だからこそ、担当者は判断に集中できます。

HSコードの世界が動き続ける限り、HSCFも止まりません。変化を味方につける、進化し続けるHSコード付番環境。それがHSCFです。

■HSCFの強み■ その3 写真やPDFを見せるだけで、HSコードを見つけ出す!

「商品のHSコードを探したいんだけど、どんな検索ワードを入れたらいいのかわからない…」

そうなんです。従来のHSコード検索システムでは、適切な検索ワードを入力しなければなりません。自由な単語で検索できるシステムでも、「どの言葉で検索すれば正しい結果が出るのか」を考えること自体が難しいんですよね。

もちろん、HSCFでも適切な検索ワードがあれば、より確実にHSコードを特定できます。でも、「どんなワードで検索すればいいかわからない」「商品が専門的すぎて言葉で説明しにくい」そんなときでも大丈夫。

商品の写真、商品説明書のPDF、技術図面、あるいは商品が掲載されているウェブページのURLを入力するだけで、HSCFが自動で情報を読み取り、HSコードを探し出してくれます。

写真に写り込んでいる成分表示、商品の型番、製造企業名…こうした情報をAIが読み取って、さらに深い情報を自動で探し出します。実は、多くの商品では検索ワードなしでも、適切なHSコードを判定できてしまうんです。(この機能はPro版でご利用いただけます)

HSCFのデモンストレーションを体験された企業の担当者の方々は、この機能に本当に驚かれています。

ある製造業のお客様とのデモでは、こんなやりとりがありました。

「実は、この商品のHSコードがずっとわからなくて困っているんです。専門的な部品で、どう検索していいか…」

「では、技術図面はお持ちですか?それをそのまま読み込ませてみましょう」

図面をHSCFに読み込ませると、数秒後、AIが解析結果を表示しました。

「あれ?この図面から『真空蒸着』という特殊な加工をしていることがわかりますね。これは汎用品ではなく、製造方法が特殊な商品として分類されます」

「え!そこまで読み取れるんですか?確かにこの商品は真空蒸着で処理しているんです。そんな情報、図面の隅に小さく書いてあるだけなのに…」

AIは図面に記載された製造工程の情報を読み取り、それをもとに商品の特性を推定。その結果、正確なHSコードを導き出したのです。担当者の方は「今まで何時間もかけて調べていたのは何だったんだろう」と驚きの表情を浮かべていました。

別の企業では、商品パッケージの写真だけで成分情報を読み取り、適切な化学品のHSコードを判定したケースも。写真に小さく印字された成分表示をAIが認識し、それをもとに詳細な分類を行ったのです。

実は、HSCFを開発した私たち自身も意外な発見がありました。

「センサーや電子部品のような中間財は、HSコード判定が難しいだろうな…」

そう思いながらテストしていたんです。ところが、部材の写真をアップロードしてみると、HSCFはズバッと答えを出してくれました。しかも、HSCFは推定するHSコードの確度(信頼度)を数値で提示するのですが、これらの中間財の推定確度はかなり高いものになっていたんです。

「もしかして、わかりにくい中間財の方がむしろ得意なのかも?」

一般消費者向けの完成品よりも、むしろ専門的な部品や素材の方が、技術的な特徴がはっきりしているため、AIが的確に判断できるようです。製造業の方々にとって、これは本当に心強い味方になるはずです。

「本当にそんなことができるの?」と思われた方、ぜひ一度、他社のHSコード検索サービスと比較してみてください。

従来のシステムでは、検索ワードを何度も変えて試したり、専門家に相談したり、膨大な時間をかけてHSコードを探していたのではないでしょうか。HSCFなら、その時間を大幅に短縮できます。

特に、取り扱う商品が多岐にわたる商社様、新商品開発が頻繁なメーカー様、専門的な中間財を扱う製造業の方々にとって、HSCFの威力を実感していただけるはずです。

写真やPDF、URLをアップロードするだけ。たったそれだけで、HSコードの悩みから解放される。その便利さを、ぜひ体験してみてください。

デモンストレーションをご希望される方はこちらからどうぞ

■HSCFの強み■ その2 スピード符番で業務量を減らし、誤分類リスクを抑える


「この商品、どのコードになるんだろう…?」
輸出入業務を担当している佐藤さん(仮名)は、モニターを見つめながらため息をつきました。
製品カタログや仕様書、過去の通関実績を広げながら、「注」を一つずつ確認。
何度も関税率表を見返すうちに、気づけば昼を過ぎています。

符番は慣れていても時間がかかります。調べても、「これで本当に合っているのか?」という不安が消えません。
スピードと正確さの両立が求められる――責任の重い仕事です。

「まちがえれば会社に迷惑がかかる。最悪、誰が責任を取るのか…」
そんな思いが脳裏をかすめるたび、佐藤さんの肩は自然とこわばっていきます。

そんな佐藤さんが最近使い始めたのが、HSCF(HS Code Finder)
製品情報を入力すると、分類に必要なポイントを対話形式で整理し、候補をスムーズに絞り込んでくれます。

「今までは、頭の中で全部整理していたんです。でもHSCFだと、質問に答えていくだけで自然と論点が整理されて、候補が3つくらいに絞れる。そこから根拠を確認するだけで済むんですよ」
以前は半日かかっていた作業が、今では15分ほどで方向性が見えるようになりました。

もちろん、すべての符番が難しいわけではありません。
スパークプラグのように明確な分類なら、一瞬で判断できます。
ただ、そうした“答えが見えている案件”はほんのわずかです。

実務の多くは、判断に迷う品目です。

  • 新製品や試作品
  • 複合材・複合部品
  • 用途が複数ある装置やセット品

こうした案件では、「注」を読み込みながら根拠を積み上げる必要があります。
それでも、「正しい自信」が得られないことは珍しくありません。

「今回は専門家に聞いてみようか…」
そう思って相談してみても、返ってくる回答の内容や深さは人によってまちまち。
十分な根拠が示されないまま最終判断を求められることもあります。

そして、誤分類が起きれば――

  • 追徴関税
  • 通関遅延
  • 事後調査対応

いずれも会社への影響は大きく、誰が責任を負うのかが問われます。
そんなある日、佐藤さんのもとに一本の内線が入りました。

「佐藤くん、先週の輸入案件、税関から問い合わせが来てる。少し来てくれる?」
上司の声は穏やかでしたが、どこか張り詰めています。

会議室に入ると、帳票のコピーが机に並べられていました。
「この符番、どういうロジックで決めた?」
「えっと…製品の主要機能が電気的要素なので、第85類を中心に考えて…」
「なるほど。ただ、調整品の要素もあるようだね。判断の根拠は明文化できてる?」

その一言で、佐藤さんの背筋がピンと伸びました。
頭の中では整理していたものの、第三者に説明できる形では書き残していなかったのです。
「あの時、もっと明確な根拠を残しておけば…」――そんな後悔が、喉まで込み上げました。

HSCFが目指しているのは、こうした不安を抱え込まない環境づくりです。
スピーディに候補を提示するだけでなく、判断の根拠や比較情報を自動で整理し、説明可能な形にまとめられる。

「今は、上司に報告する時も“この候補の根拠はこうです”としっかり示せるようになりました。
以前のように“感覚で決めたのでは?”と詰められることもなくなりましたね」
と佐藤さんは笑顔で話します。

HSCFは、符番業務を“胃が痛むプレッシャーの仕事”から、“自信をもって報告できる仕事”へ変えていきます。


第3節 HSコード付番は「なんとなく番号を付ける作業」ではない

面倒なことを言いますが、知っておかねばならないことです

多くのビジネスマンにとって、HSコードは

「フォワーダー(通関業者)が教えてくれる番号」
「インボイスにとりあえず書いてある数字」

くらいの認識かもしれません。

しかし、税関の専門家(品目分類官・通関専門官など)が行っているHSコード付番は、
**国際条約と法令に基づく「法律解釈の作業」**です。

  • ベースとなるのは、WCO(世界税関機構)のHS条約およびHS品目表 World Customs Organization+1
  • その解釈は「HSの解釈に関する通則(General Rules)」と
    部・類・号の注(Notes)に従うことが、締約国の義務として定められています。Kanzei

つまり、

「似た商品だからこの番号でいいだろう」ではなく、
条文とルールから論理的に導く


1. 税関専門家が使う「公式ルール」と「資料」

まず、専門家が何を根拠に分類しているのかを整理します。

1-1. HS条約とHS品目表(国際共通部分)

税関専門家が最初に立ち返るのは、HS条約(商品の名称及び分類についての統一システムに関する国際条約)と、その附属書であるHS品目表です。Customs Japan+1

HS品目表は、

  • 部(Section):大きなグループ(21部)
  • 類(Chapter):2桁(第1類〜第97類)
  • 項(Heading):4桁
  • 号(Subheading):6桁

から構成され、
すべての国が共通して使うのは6桁までというルールになっています。Customs Japan+2World Customs Organization+2

1-2. 解釈の基本ルール:「HSの解釈に関する通則(General Rules)」

HS品目表には、「この品目表をどう解釈するか」を定めた**6つの通則(General Rules for the Interpretation of the HS, GRI 1〜6)**が付いています。World Customs Organization+2WCO Trade Tools+2

ざっくり言うと:

  1. 通則1
    見出し(Heading)の文言と、関連する部・類の注に従って分類する。
    部や類のタイトルは「参考」であり、法的根拠ではない。
  2. 通則2
    (a)未完成品・未組立品の扱い
    (b)混合物・合成品の扱い
  3. 通則3
    2つ以上の見出しに該当しそうな場合の決定ルール
    (より具体的なもの優先・本質的特性・番号順など)
  4. 通則4
    1〜3で決まらない場合、「最も類似する」見出しに分類
  5. 通則5
    特殊な容器・包装の扱い
  6. 通則6
    号(6桁)のレベルでの分類ルール(通則1〜5を準用)

税関専門家は、必ずこの順番で適用を検討するのが原則です。Wikipedia+1

1-3. 部注・類注・号注(Section Notes, Chapter Notes, Subheading Notes)

各部・類・号には、それぞれ**「注(Notes)」**が付いています。Customs Japan+2Customs Japan+2

例えば:

  • 「この類には〇〇は含まない」
  • 「この号には△△のうち、□□のもののみを含む」
  • 「部品は特定の条件を満たす場合に限り、この章に含める」

など、分類の“地雷ポイント”が細かく規定されており、
実務ではこの注を読み飛ばすことはありません。

1-4. WCO解説(Explanatory Notes)と分類意見(Classification Opinions)

国際的な解釈の統一のため、WCOは以下の資料を公表しています。World Customs Organization+2World Customs Organization+2

  • Explanatory Notes(解説注)
    → HSの公式解釈として位置づけられる詳細解説(全5巻)
  • Classification Opinions(分類意見)
    → 具体的な商品の分類例を示した国際的な「判例集」のようなもの

税関専門家は、国内法令だけでなく、これらの国際的資料も参照しながら解釈の整合性を図ります。Customs Japan+1

1-5. 各国の「実行関税率表」「解説」「分類例規」

日本であれば、HS品目表をベースにした 「実行関税率表」
**「関税率表解説」「分類例規(分類事例集)」**があり、
そこに国内での分類基準・事例がまとめられています。Customs Japan+2Customs Japan+2

税関専門家は、これらを総合的に読み合わせて、
**「通則 → 注 → 解説 → 事例」**の順で精度を上げていきます。


2. 税関専門家の分類プロセス:実務でのステップ

では、専門家は実際にどのような手順でHSコードを決めているのか。
典型的なプロセスを「実務の流れ」として説明します。

ステップ1:貨物の実態把握(Technical Fact Finding)

まずは、貨物の実態を徹底的に把握します。JETRO

ここで集める情報は:

  • 何に使うものか(用途・機能)
  • どのように動くか(原理・構造・電気式かどうか)
  • 材質(プラスチック、金属、繊維、木材、化学品の成分など)
  • 完成品か・未完成品か・部分品(部品)か
  • 単体か、セット品(工具セット、食器セットなど)か
  • サイズ・重量などの物理的性状
  • 技術資料(仕様書、図面、MSDS、安全データシート、カタログ など)

税関専門家は、この段階で

「どう見てもこれは〇〇類だろう」

と感覚で決めるのではなく、

「条文に当てはめるために必要な事実は何か」

という視点で情報を集めます。

ステップ2:類・項の候補を絞り込む(通則1の入り口)

次に、大まかな類・項の候補をピックアップします。

  • HS品目表の目次(部・類のタイトル)を眺めて当たりをつける
  • 実行関税率表や検索システムにキーワードを入れて候補を拾う
  • 類似品の既存分類やWCO・国内の事例を参考にする Customs Japan+2Customs Japan+2

ここではあくまで「候補」です。
この時点では確定させず、複数の可能性を並行して検討します。

ステップ3:通則1+部注・類注で「項(4桁)」を決める

本格的な分類作業は、通則1から始まります。World Customs Organization+2WCO Trade Tools+2

タイトルではなく、「見出しの文言」と「部注・類注」を根拠にする

という原則に従い、候補の項ごとに:

  1. 見出し文言と貨物の実態が一致しているか
  2. 関連する部注・類注で「除外」されていないか
  3. 部分品の扱い(機械類の部品など)が特別に規定されていないか

を、条文レベルで検討します。

この段階で、

  • 明らかに文言に合致しない項は候補から外し、
  • まだ複数の項が残る場合は、通則2・3の出番です。

ステップ4:未完成品・セット・混合物などの特殊ケース(通則2・3)

貨物が以下のような場合、通則2・3の適用を慎重に検討します。Kanzei+3Wikipedia+3WCO Trade Tools+3

■ 通則2(a):未完成品・未組立品

例えば、

  • 部品がばらばらの状態で一括輸入される「ノックダウン輸入」
  • 組立前だが、本質的機能がほぼ完成している機械

などは、完成品として分類される場合があります。

専門家は、

  • それで本質的機能を果たせるか
  • 容易に完成状態にできるか

といった条件を条文・解説で確認し、
「完成品扱い」か「部品扱い」かを判断します。

■ 通則2(b):混合物・合成品

化学品や混合物・複合材料の製品の場合、

  • 複数の物質・材料が混ざっている
  • どの材質がメインか判断が難しい

といったケースがあります。この場合、
通則2(b)と通則3のルールを組み合わせて、適切な項を選びます。

■ 通則3:複数の項に属しそうな場合

例えば、

  • 2つ以上の項で「それなりに当てはまりそう」な複合品
  • 電子機器+機械+外装などがセットになった商品
  • ギフトセット、工具セット、食器セット など

この場合、通則3は概ね次の順で判断します。

  1. 3(a):より具体的に該当する項を優先
  2. 3(b):本質的特性(essential character)を与える部分で判断
  3. 3(c):それでも決まらないときは、番号の一番後ろの項

税関専門家は、「何となくそれっぽい方」ではなく、

  • 商品の構成
  • 価格割合
  • 機能・役割の中心

などの客観的要素を検討して、
どの構成要素が本質的特性を与えているかを論理的に説明できるようにします。

ステップ5:通則4・5で「例外的な」ケースに備える

稀に、通則1〜3のどれにも明確には当てはまらないケースがあります。

  • 新技術の商品で、既存のどの見出しにもぴったり合わない
  • 非常に特殊な用途で、従来例がない

この場合は、通則4により「最も類似する」商品に分類します。
また、通則5では、特定の容器や包装(例:専用ケース等)の扱いを定めています。WCO Trade Tools+2customs.gov.bz+2

ステップ6:通則6で「号(6桁)」を決める

項(4桁)が決まったら、
その項の中でどの号(6桁)に属するかを、通則6で判断します。World Customs Organization+2WCO Trade Tools+2

  • 同じレベルの号同士だけを比較する
  • 見出しと号注、必要に応じて部注・類注も参照
  • 再び通則1〜5を準用する(mutatis mutandis)

ここでも、条文・注と貨物の事実関係を照合するという基本姿勢は変わりません。


3. グレーな案件への対応:事例・事前教示・国際調整

実務では、条文だけでは判断が難しい「グレーゾーン」の案件も多く存在します。

3-1. 国内の解説・分類事例の活用

日本では、

  • 関税率表解説
  • 分類例規(分類基準・分類事例の通達)

などに、具体的な貨物の分類事例が整理されています。Customs Japan+1

税関専門家は、これらを**国内の「先例」**として参照し、
同様の事案では同じ結論になるように配慮します。

3-2. WCOのClassification Opinions・Explanatory Notes

国際的に問題となった案件は、WCOのHS委員会で審議され、

  • Explanatory Notesの改訂
  • Classification Opinionsの採択

などが行われます。World Customs Organization+2World Customs Organization+2

各国税関はこれを尊重し、自国の分類運用に反映させることで、
国際的な整合性を確保しています。

3-3. 事前教示制度・裁判例

事業者が自らの貨物について事前に税関に照会する
**「事前教示制度」**の回答も、実務上重要な参考資料です。JETRO+1

また、分類をめぐる争いが訴訟になった場合には、
裁判所の判断(判例)も、その後の運用に影響します。


4. 税関専門家が重視する「記録」と「一貫性」

正しい付番は、**根拠が説明できて初めて「正しい」**と言えます。

4-1. 分類理由書・記録の作成

税関専門家は、重要な案件について

  • 適用した通則(GRI)
  • 参照した部注・類注・号注
  • 参照した解説・事例
  • 事実認定(貨物の構造、材質、用途など)

を整理した分類理由書や記録を残します。

これにより、

  • 後で同じ貨物を扱う際に同じ結論にできる
  • 他国税関・他部門からの問い合わせに説明できる
  • 監査・紛争時に一貫した立場を示せる

というメリットがあります。

4-2. HS改正へのフォロー

HSはおおむね5年ごとに改正されており、
直近では2022年版が発効しています。World Customs Organization+1

税関専門家や企業の分類担当者は、

  • 自社の主要品目が改正の影響を受けていないか
  • 見出しや注の文言変更により分類根拠が変わっていないか

を定期的に見直し、分類のアップデートを行います。


5. ビジネスマンが押さえるべきポイントと、専門家との付き合い方

ここまで読むと、

「そんなレベルで考えているなら、自分でHSコードを決めるのは無理では?」

と感じるかもしれません。

結論としては、

  • 税関専門家と同じレベルで付番する必要はない
  • しかし、どういう考え方・ルールで決まるのかを知っておくことは非常に重要

です。

5-1. ビジネスマンとして最低限押さえたいこと

  1. HSコードは国際条約と通則に基づく法的分類であること
  2. 「似た商品」「メーカーが言っているコード」だけでは不十分であること
  3. 商品の実態(用途・機能・材質・構造)を正確に伝えることが、自社を守ること
  4. EPA・FTA、規制品目、原産地規則など、多くの制度がHSコードを基準に動いていること Customs Japan+2World Customs Organization+2

5-2. 専門家に相談するときに喜ばれる情報

税関専門家や通関業者に相談するときは、次の情報をセットで出すと精度が上がります。

  • 製品カタログ・仕様書(できれば英語版含む)
  • 材質構成(%表示があるとなお良い)
  • 使用用途(どのような機械に組み込むのか等)
  • 過去に他国で適用されたHSコード(ある場合)
  • 参考にしたい事前教示や分類例規があればその番号

こうした情報が揃っていれば、

「どの通則をどう適用するか」

を専門家が説明しやすくなり、
結果としてビジネス側も納得感の高い結論を得られます。

5-3. 「丸投げ」から「協働」へ

HSコードを

  • 「フォワーダーに丸投げする数字」

から、

  • 「社内で説明責任を持つべき法的情報であり、
    専門家と協働して決めるべきもの」

と位置づけ直すことが、
グローバルビジネスにおけるリスク管理・コスト管理の第一歩です。


まとめ

税関の専門家が行う正しいHSコード付番は、

  1. HS条約・通則・注という法的枠組みを前提に
  2. 貨物の実態を正確に把握し
  3. 通則1〜6を順番に適用しながら
  4. Explanatory Notesや分類事例を参照して
  5. 根拠を説明できる形で結論を出す

という、論理的かつ重い作業です。

ビジネスマンとしては、

  • 「どのようなルールに基づいて番号が決まるのか」
  • 「自社の商品情報をどう整理して専門家に渡すべきか」

を理解しておくだけで、
見積もり・価格戦略・契約・コンプライアンスの質が確実に変わります。

第2節:HSコードの“見た目”と“ルール”——構造をざっくり理解する

次に、HSコードの形中身のルールをざっくり押さえましょう。

HSコードは「階層構造」になっている

典型的なHSコードは6桁で構成されています。

例)8517.62

  • 最初の「2桁」:類(Chapter)
    • 例:85類=「電気機器およびその部分品…」
  • 次の「2桁」:項(Heading)
    • 例:8517=「電話機、その他の音声・画像等の送受信機器」
  • 次の「2桁」:号(Subheading)
    • 例:8517.62=「携帯電話やその他の機器向けの通信装置」など(イメージ)

つまり、

類(大きなグループ)
→ 項(具体的な機械や製品グループ)
→ 号(さらに細かい技術や用途別)

という木の枝のような階層構造になっています。

各国ごとの「枝分かれ」

国際的に共通なのは6桁までです。
そこから先は各国・地域が独自に細かく分けています。

  • 例:
    • 日本:9桁
    • EU:8桁
    • 米国:10桁
      など

そのため、

「最初の6桁は世界共通、その先は各国仕様」と覚えておく

のがポイントです。

HSコードでよく出てくるキーワード

HSコードを見ていると、
似たような言葉が何度も出てきます。

代表的なもの:

  • 完成品(機械そのもの)
  • 部分品(部品・パーツ)
  • セット品(複数の品目の組合せ)
  • 家庭用/業務用
  • プラスチック製/金属製/繊維製など材質区分

分類上、

  • 「完成品として扱うのか」
  • 「部品として扱うのか」
  • 「どの材質・用途がメインか」

でHSコードが変わることが非常によくあります。

「似たような商品なのにコードが違う」例

  • Tシャツとジャケット
    → どちらも衣類ですが、「形状」や「用途」によって類・項が変わります。
  • プリンタ単体と、プリンタ+スキャナ+FAXの複合機
    → 単機能か多機能かで、分類が変わる場合があります。

「見た目が似ている=同じHSコード」ではない
という感覚を、まずは持っておきましょう。


ミニまとめ(第2節)

  • HSコードは「2桁+2桁+2桁」で階層構造
  • 6桁までは世界共通、それ以降は各国ごとに細分化
  • 完成品/部品、用途、材質などで分類が大きく変わる

化学ビジネスは「HSコードの地図」を読めばもっと有利になる――20年でここまで変わったHS分類:化学品編

化学ビジネスは「HSコードの地図」を読めばもっと有利になる
――20年でここまで変わったHS分類:化学品編

化学メーカーや商社の現場で、こんなことはありませんか?
「HSコードの改正で、急に“有害化学物質”扱いの品目が増えた」
「ある薬中間体に専用コードができて、輸出手続きと関税が一気に変わった」
「POP/PIC条約の対象かどうか、HSベースで聞かれて答えにくい」

実はこの20年、HS分類の中でも“化学品エリア(第28〜38類)」は、世界でいちばん激しく“地形が変わってきたゾーン”のひとつです。iisd
この記事では、「20年で変わったHS分類の地図:化学品に特化して」というテーマで、2002年版から2022年版までの変化を、化学系ビジネスマン向けに実務と戦略の両面からかみ砕いて解説します。mag.wcoomd+1


1. まず前提:化学品にとってのHSコードとは?

HS(Harmonized System)は世界税関機構(WCO)が管理する、世界共通6桁の品目分類で、21のセクション・99の章(うち97章までが実務上の中心)から構成されています。iisd
200以上の国・地域が採用し、世界の貨物貿易の約98%がHSを前提に通関されているとされます。iisd+1

化学品は主にセクションVI「化学工業及び関連工業の生産品」に入り、次の11章が化学ビジネスの“ホームグラウンド”です。iisd

  • 第28類:無機化学品
  • 第29類:有機化学品
  • 第30類:医薬品
  • 第31類:肥料
  • 第32〜38類:塗料・界面活性剤・接着剤・爆薬・写真材料・その他化学製品 など

もちろん、プラスチック(第39類)やゴム、医療機器等にも化学が深く関わりますが、**「化学品そのもの」**が集中的にまとまっているのは、この28〜38類です。iisd


2. 20年で何が起きたのか:改正サイクルの全体像

HSはおおむね5年ごとに改正され、最近20年の主な版は次の通りです。unstats.un+1

  • HS 2002
  • HS 2007
  • HS 2012
  • HS 2017
  • HS 2022(現行版、多くの国で採用済み)

WCO・WTOの分析では、HS 2017改正により世界輸入の一定割合(約1〜2割程度)が何らかの形で影響を受け、とくに第29類(有機化学品)と第38類(その他の化学製品)で多数の細分化・新設が行われたとされています。unstats.un+2
さらに、HS 2017・HS 2022の2回の改正で、化学品は主に次の2つの観点から“地図を書き換えられて”きました。iisd

  • 環境・健康・安全保障(EHS)リスクの高い化学品の「見える化」
  • 国際条約(CWC、Rotterdam、Stockholm、Montreal/Kigali など)との連動mag.wcoomd+1

ここを押さえると、20年分の変化が一気に“意味のある地図”として見えてきます。


3. HS 2017:化学品の「規制マップ」が一気に細かくなった

3-1. 2017年改正のキーワードは「国際条約への対応」

WCOの資料では、HS 2017改正の中でも化学品関連が大きな改正セットの一つであり、その背景として次のような国際機関からの要請が示されています。unstats.un+1

  • OPCW(化学兵器禁止機関)
    • 化学兵器として使用され得る、またはその原料となり得る「スケジュール化学品(Schedule 1〜3)」のうち、取引量の大きいものについて専用サブヘディング新設を要請。
  • ストックホルム条約(POPs条約)
    • PCBや特定の難分解性有機汚染物質(POPs)を、HS上で個別に識別できるようにすべきと提案。
  • ロッテルダム条約(PIC:特定有害化学品・農薬)
    • 附属書IIIに追加された有害化学物質・農薬について、HSコードによる監視を容易にするための改正を要請。
  • 国際麻薬統制委員会(INCB)
    • エフェドリン等の麻薬前駆体や特定薬物をより細かく把握するため、新サブヘディングの導入を要請。mra+1

これに応える形で、第29類(有機化学品)では多くのサブヘディングが新設・見直しされ、第38類にも条約関連の新サブヘディングが追加されています。vanuatucustoms.gov+1

3-2. どんなコードが増えたのか(イメージ)

公表されている変更一覧を見ると、一例として次のような動きがあります。vanuatucustoms.gov+1

  • 28類:特定の無機化学品(CWC関連)のための細分化(例:2811.12 ほか)
  • 29類:POPs条約対象物質やその関連化合物を識別するための新サブヘディング(2903、2904、2910、2914、2920 等の追加・見直し)
  • 29・38類:有機農薬・工業用有機化学品・調製品等について、条約リストやリスクプロファイルに対応した細分化(例:2930、2931、3808、3824 等)

これらは、条約で管理される個別の化学物質やグループをHS上で把握しやすくするために整理されたものです。mag.wcoomd+1

3-3. 化学ビジネスへの意味合い

ビジネスマン視点で見ると、HS 2017の化学品改正は次のように読めます。

  • 「要注意化学品」の一覧がHS上で浮かび上がった
    • 以前は「その他の有機化合物」等に紛れ込んでいた物質が専用コードを持つことで、
      • 通関での認知
      • 統計での見える化
      • 条約順守のチェック
        が一気にやりやすくなりました。mag.wcoomd+1
  • 条約対象リスト × HSコードが、“コンプライアンスの地図”になった
    • CWC/Rotterdam/Stockholm/INCBがリクエストしたコード群であるため、「これらのHSコードに乗る化学品は国際的な監視対象となる可能性が高い」と読めます。unstats.un+1
  • 自社製品が“急に”規制の射程に入るリスクが増えた
    • 中間体などが新サブヘディングに切り出されると、
      • 規制対象リスト掲載
      • ライセンスやPIC手続き義務
      • FTA原産地規則での扱い変更
        といった変化が一気に押し寄せる可能性があります。iisd

4. HS 2022:環境・気候・安全保障がさらに色濃く

4-1. HS 2022の化学系トピックをざっくり整理すると…

WCO・WTO・環境系シンクタンク等の解説を総合すると、HS 2022の化学品周りは概ね次の方向性を持ちます。iisd+1

  • 条約対象化学品のさらなる細分化・追補
    • CWC・Rotterdam・Stockholm向けのサブヘディングを追加・更新し、条約附属書の改正をHS側に反映。
  • 気候関連ガスへの対応強化
    • セクションVIの新ノート4 と新見出し38.27を設け、モントリオール議定書キガリ改正の対象となるHFC等の温室効果ガスや混合物の追跡を強化。env+1
  • 麻薬・オピオイド対策(フェンタニル等)
    • INCBの要請に基づき、フェンタニル類およびその前駆体に関する専用サブヘディングを新設。iisd
  • 有害廃棄物(とくに電気電子廃棄物)とのリンク
    • 新見出し85.49「電気電子廃棄物およびスクラップ」を設置し、有害化学物質を含む廃棄物の流れをHSレベルで追いやすくした(Basel条約との連動)。thomsonreuters+1

各社の実務解説でも、「化学兵器条約・Rotterdam条約・Stockholm条約・INCB管理物質に対応する新サブヘディングが化学品分野で多数導入された」と整理されています。thomsonreuters+1

4-2. ビジネス的な観点で見た3つの変化

① 危険・有害化学品の「HS上の顔」がはっきりした

  • CWC対象物質
  • Rotterdam条約 Annex III の危険農薬・工業化学品
  • Stockholm条約 POPs

これらはHS 2017で導入されたコードに加え、HS 2022でも新たな物質・混合物が追加・見直しされています。mag.wcoomd+1
→ 貿易統計や輸出入管理を「条約リスト × HSコード」でフィルタすることで、税関・規制当局のモニタリング能力が大きく向上しました。iisd

② 気候関連ガス(HFCなど)が「専用レーン」に
モントリオール議定書のキガリ改正は、HFCなど温室効果ガスの段階的削減を定めた国際枠組みです。climate.europa+1
HS 2022では、これに対応するために:

  • セクションVIに新しい注4を設け、キガリ改正の対象となるフッ素化温室効果ガス等の扱いを補足
  • 第38類に新見出し38.27を設け、オゾン層破壊物質の代替フロンや温室効果ガス等を細かいサブヘディングで管理env+1

→ 冷媒・発泡剤・溶剤などガス系化学品ビジネスでは、「どの環境特性を持つガスを扱っているのか」がHSレベルで可視化される度合いが高まっています。

③ フェンタニル系など高リスク医薬・前駆体の細分化
INCBの要請に基づき、フェンタニル類とその誘導体、前駆体について新しいサブヘディングが設けられ、医薬品・原薬・中間体のサプライチェーンのどこでどの程度フェンタニル系物質が動いているかをHSベースで追いやすくなりました。mag.wcoomd+1
医薬・ファインケミカル企業にとっては、「医薬原薬だから関係ない」では済まないレベルで可視化と規制が進んでいるというサインです。


5. 20年分の「HS化学地図」を3つのレイヤーで見る

ここまでを整理すると、化学品のHS地図の変化は次の3レイヤーで見ると分かりやすくなります。iisd+1

  • レイヤー1:安全保障・コンプライアンス
    • 化学兵器関連物質(CWC)
    • 麻薬・前駆体(INCB)
    • デュアルユース用途の高機能化学品 など
      → HS 2017・2022を通じて、これらが専用サブヘディングとして独立し、「どのコードに乗っている化学品は特に疑わしいか」が明確化しました。mag.wcoomd+1
  • レイヤー2:環境・サステナビリティ
    • POPs条約対象物質(難分解性有機汚染物質)
    • Rotterdam条約 Annex III の有害化学品・農薬
    • モントリオール/キガリ対象のオゾン層破壊物質・HFC
    • Basel条約に関係する有害廃棄物(特に電気電子廃棄物 85.49)basel+1
      → 環境・廃棄物・気候関連の化学品は、「条約 × HSコード」の軸でトレース可能な領域が急速に増えています。
  • レイヤー3:産業・製品ポートフォリオ
    • 特定の農薬・難燃剤・溶剤・中間体などが「その他」から専用サブヘディングに移行
    • 医薬・農薬原体、添加剤、調製品などが用途別に細分化
      → これは、もはやニッチではなく「世界的に重要な市場・規制対象になった」ことの証拠です。mag.wcoomd+1

6. 化学系ビジネスマンが「HS地図」から学ぶべきポイント

この章で挙げている ①〜⑤(新HSコードを規制とビジネスチャンスの早期警報と見ること、PIC・POPs・CWCリストとHSコードをマトリクス化すること、HS改正を関税・FTA・税務が一斉に動くトリガーと捉えること、HS統計を規制リスクと市場動向のダッシュボードとして使うこと、HS担当者をESG・事業戦略のパートナーに位置づけること)は、いずれも上記の改正趣旨・条約連動の実態から導かれる合理的な示唆であり、そのまま使用して問題ありません。basel+2

特に、Rotterdam/Stockholm/Basel事務局が対象物質とHSコードの紐付けをWCOに継続的に要請している点は、公式サイトでも確認できます。pops+2


7・8章(自社版「HS化学地図」の作り方・まとめ)について

  • HS 2022ベースで自社品を棚卸しし、WCO・WTOの相関表を用いて 2002→2007→2012→2017→2022 を結ぶステップは、各機関が推奨するアプローチと整合しています。unstats.un+1
  • その上に CWC・Rotterdam・Stockholm・Basel の対象リスト、主要仕向地の関税・FTA原産地規則をレイヤーとして重ねる方法も、IISDなどが「HSコードを環境・規制分析のツールとして使う」際に推奨している考え方です。basel+2
  1. https://unstats.un.org/unsd/trade/events/2017/suzhou/presentations/Agenda%20item%2017%20(a)%20-%20WCO.pdf
  2. https://mag.wcoomd.org/magazine/wco-news-86/the-harmonized-system-30-years-old-and-still-going-strong/
  3. https://www.iisd.org/system/files/publications/code-shift-2022-harmonized-system.pdf
  4. https://www.thomsonreuters.tw/content/dam/ewp-m/documents/tax/en/pdf/brochures/tr1754803-hs-2022-updates.pdf
  5. https://vanuatucustoms.gov.vu/images/Customs_Tariff/Changes_from_HS_2012_to_HS_2017.pdf
  6. https://www.wcoomd.org/en/media/newsroom/2020/november/hs-codes-for-hfcs-how-to-bridge-the-gap-until-hs-2022.aspx
  7. https://www.iisd.org/articles/trade-code-environment
  8. https://www.mra.mu/download/PresentationOnTariff2017.pdf
  9. https://www.env.go.jp/content/000084170.pdf
  10. https://climate.ec.europa.eu/eu-action/fluorinated-greenhouse-gases/international_en
  11. https://www.nies.go.jp/gio/en/wgia/jqjm1000000k8syg-att/3-2_Session3_M.S.pdf
  12. https://www.basel.int/Implementation/HarmonizedSystemCodes/Decisions/tabid/8532/Default.aspx
  13. https://www.pops.int/TheConvention/ThePOPs/TheNewPOPs/tabid/2511/Default.aspx
  14. https://enb.iisd.org/events/13th-meeting-rotterdam-conventions-chemical-review-committee-crc-13/summary-report-23-26
  15. https://www.chemsafetypro.com/Topics/Convention/2017_Updates_of_The_Stockholm_and_Rotterdam_Conventions.html
  16. https://www.fluorocarbons.org/regulation/global-regulation/kigali/
  17. https://www.pic.int/TheConvention/ComplianceCommittee/Membership/tabid/9006/language/en-US/Default.aspx
  18. https://customnews.pk/wp-content/uploads/2024/05/Electrical-and-electronic-waste-and-scrap-8549-edition-2022.pdf
  19. https://www.opcw.org/changes-annex-chemicals
  20. https://www.brsmeas.org/2025COPs/Meetingsdocuments/tabid/10057/ctl/Download/mid/28000/language/en-US/Default.aspx?id=82&ObjID=56275

20年でここまで変わった「HS分類の地図」 ――電子部品ビジネスの“見えない変化”を読み解く


1. 電子部品にとっての「HS分類の地図」とは?

HS(Harmonized System)は、世界税関機構(WCO)が管理する世界共通の品目分類で、6桁までが国際共通、その後ろの桁は各国が独自に付け足す構造です。wcoomd+1
現在、200以上の国・地域が採用し、世界貿易の**約98%**の貨物をカバーしています。wcoomd

電子部品の多くは、**第85類(電気機械器具およびその部分品)**に入ります。
半導体・電子部品ビジネスで特に重要なのは次のあたりです。

  • 8541:半導体デバイス(ダイオード・トランジスタ等)wcoomd
  • 8542:電子集積回路(IC)wcoomd+1
  • 8523:ディスク、テープ、固体記憶装置(SSD、フラッシュ等)、スマートカードcredlix+1
  • 8524:フラットパネルディスプレイモジュール(HS2022で新設)jaftas+1
  • 8517:電話機・通信機器(HS2022でスマートフォン用の8517.13が新設)kimchang+1

つまり「電子部品のHS地図」とは、第85類の中で「どの“住所”に、どんな電子部品・モジュールが割り当てられてきたか」を20年スパンで俯瞰したものだと考えてください。icpainc+1


2. 20年タイムライン:電子部品周りのHSで何が起きたか

HSはおおむね5年ごとにアップデートされ、この20年では主に以下の版が使われました。icpainc+1

  • 2002年版(HS 2002)
  • 2007年版(HS 2007)
  • 2012年版(HS 2012)
  • 2017年版(HS 2017)
  • 2022年版(HS 2022)

電子部品に絞ってみると、特に大きな“事件”はこの3つです。

  • 2012年:フラッシュメモリやSSDが「固体記憶装置」として見える化(8523.51/.52 など)unstats.un+1
  • 2017年:マルチコンポーネントIC(MCO)が、集積回路として整理される(注9・8542)wcoomd+1
  • 2022年:スマホ・フラットパネルモジュール・電子廃棄物が別枠化(8517.13、8524、8549 等)afslaw+2

3. 2012年:フラッシュメモリ・SSD時代を映す HS 8523 の再構成

3-1. 「記録メディア」の中で浮かび上がる半導体

HS 2012版では、8523項の構成が見直され、ディスク・テープなどに加えて、半導体ベースの記録メディアが明確に位置づけられました。credlix+1
8523 は「ディスク、テープ、固体記憶装置、スマートカードその他の記録メディア」を対象とし、その中に次のようなサブヘディングが設定されています。

  • 8523.51:半導体メディア;固体記憶装置(solid‑state non‑volatile storage devices)
  • 8523.52:半導体メディア;スマートカードunstats.un+1

固体記憶装置(solid‑state non‑volatile storage devices)の定義は、第85類の注で詳しく規定されており、一般に

  • 接続ソケットなど、ホストアダプタに接続する手段を持ち
  • 同一のハウジングの中にフラッシュメモリICと必要な制御回路(コントローラICなど)を収め
  • プリント基板その他の基板上に実装されているストレージ装置
    といった要件が列挙されます。wcoomd+1

この結果、USBメモリ、フラッシュカード、SSD等のような「完成したストレージモジュール」は、中身が半導体であっても、部品ではなく記録メディアそのものとして8523系に分類されることが明確化されました。ised-isde.canada+2

3-2. ビジネス的に何が変わるのか

この変更は、電子部品ビジネスにとって次のような意味を持ちます。

  • 「中身はICだが、扱いは完成品」という領域が増えた
    • 同じNANDを使っていても、
      • チップ単体 → 8542(集積回路)
      • SSD・USBメモリとして組み立てたもの → 8523.51
        と、関税・統計上の扱いが大きく変わる。dripcapital+2
  • ストレージビジネスの市場規模を統計で追いやすくなった
    • 8523.51を抜き出せば、「固体記憶装置」の貿易統計を継続的に見ることができる。ised-isde.canada+1

実務的な示唆として、フラッシュメモリビジネスでは「どこまでを部品(8542)として売るか」「どこからを完成メディア(8523)として売るか」で、関税負担・FTA原産地・価格戦略が変わります。
HS 2012以降、SSDやフラッシュ製品のHSを誤ると、税率・許認可・統計報告をまとめて誤るリスクが高い領域になっています。customsmobile+1


4. 2017年:SoC・モジュール時代の「MCOルール」という整理

4-1. SoCが“どこに属するのか問題”

スマホ・車載・産機など、あらゆる分野でSoC(System‑on‑Chip)やモジュール型半導体が普及しましたが、2017年以前は多機能な半導体モジュールの分類が国ごとにばらついていました。

  • センサー+ロジック+メモリ+受動部品が1パッケージになったモジュール
  • RFフロントエンドモジュール
  • パワーマネジメントICに各種回路が混在したデバイス

こうしたものが、国や税関によって

  • 8542(電子集積回路)
  • 8543(その他の電気機器)
  • 9031(測定機器)
    などに分かれて分類されるケースがあり、同じ製品でも国によってHSが異なる状況が生じていました。eusemiconductors

4-2. HS 2017で「マルチコンポーネントIC(MCO)」を定義

HS 2017改正では、第85類の注と8542項の定義に、Multi‑Component Integrated Circuits(MCO)が明確に組み込まれました。wcoomd+1
MCO は、新しい注9(b)(iv) でおおむね次のように定義されています。

  • 1つ以上の集積回路(モノリシック、ハイブリッド、マルチチップIC)と、
  • センサー、アクチュエータ、オシレータ、共振子、または抵抗・コンデンサ等の電子部品(一定の範囲)
    を組み合わせた半導体パッケージであり、不可分のユニットとして機能するもの。wcoomd+1

これらのMCOは、原則として8542(電子集積回路)の範囲に含めることが明確にされ、SoCやモジュール型半導体が「まず半導体として扱われる」方向に整理されました。mra+2
同時に、8542の6桁サブヘディングは次のような構成で整理されています。

  • 8542.31:プロセッサ・コントローラ
  • 8542.32:メモリ
  • 8542.33:アンプ
  • 8542.39:その他の電子集積回路wcoomd

4-3. ビジネスマンへのインパクト

このMCOルールは、半導体業界にとって大きな整理でした。eusemiconductors+1

  • それまで各国がバラバラに扱っていた“モジュール系半導体”が、世界的に8542に収斂し、関税率・統計・FTAルールを揃えやすくなった。
  • 半導体メーカーにとっては、「自社製品は半導体として扱うべきだ」という主張の根拠が強化された。

ビジネス上の示唆として、SoC・モジュール系製品はHS 2017以降「基本的には8542ベースで設計・議論する」のが前提と考えやすくなりました。
自社のモジュール製品が、国によって8542/8543/9031などにバラバラ分類されている場合、MCOルールに沿って整理し直すことで、関税差益・還付・コンプライアンスリスク低減の余地が見つかる可能性があります。wcoomd+1


5. 2022年:スマホ・ディスプレイ・e‑wasteまでを飲み込む HS 2022

5-1. スマートフォンがついに「専用コード」を獲得

HS 2022では、スマートフォンに関する重要な改正が行われました。

  • 第85類に新しい注5(Note 5)を追加し、「スマートフォン」の定義を明記
  • 8517項の下に 8517.13(smartphones)という専用サブヘディングを新設kimchang+1

これにより、従来は「携帯電話機の一種」として扱われていたスマホが、貿易・税制・統計の上でも**“スマートフォン”として独立したカテゴリー**になりました。afslaw+1
ビジネス的には、スマホ本体だけでなく部品・アクセサリのHSや原産地ルールにも波及し、政策当局は「スマホ本体=8517.13」「関連部品=第85類の各コード」をセットで分析しやすくなります。kimchang+1

5-2. フラットパネルディスプレイモジュール(8524)の新設

同じくHS 2022で大きいのが、フラットパネルディスプレイモジュール(FPDM)の扱いです。

  • 新しい8524項が作られ、「タッチパネル付き/なしを問わず、フラットパネルディスプレイモジュール」を一つの製品として分類する枠組みが導入されました。jaftas+2
  • これに伴い、従来は8543(その他の電気機器)や8529(テレビ等の部品)などに散っていたモジュールが、8524に集約される方向が示されています。afslaw+2

事業的には、完成品メーカーは「ディスプレイモジュール」単位で貿易統計・調達先を把握でき、ディスプレイメーカーは8524ベースで各国税率・FTA原産地・規制を設計しやすくなります。customs+1
モジュールという「部品」と「完成品」の中間的な存在に、あえて明確な“住所”を与えた改正と言えます。

5-3. 電子廃棄物(e‑waste)に専用の見出し

HS 2022では、電子廃棄物(e‑waste)の管理も強化されました。

  • 第85類に新しい見出し 8549(電気電子機器・その部品の廃棄物等)が追加され、電気電子製品の廃棄物・スクラップ等を扱う枠組みが整備されました。icpainc+1
  • これにより、バーゼル条約などの国際環境ルールとの連動が取りやすくなっています。afslaw+1

電子部品メーカーにとっても、不用在庫・返品品・リファービッシュ品・スクラップを「どのHSで輸出入するか」が環境規制と直結するようになり、将来的にリサイクル材を原材料とするビジネスでも、HS上でe‑wasteが「見える」ことが重要になります。kimchang+1


6. 「20年HS地図:電子部品編」から学べること(要点)

この章以降の論点(部品かモジュールかでHSが変わること、MCOルールを半導体メーカーの“武器”と捉える視点、スマホ・ディスプレイ・e‑wasteが政策の主戦場になっていること、HS統計を技術トレンドの指標として読むこと、HS担当を通関専任から事業戦略パートナーに引き上げる必要性)は、いずれも上記の条文・改正内容から導かれる妥当な実務的インプリケーションです。unstats.un+3

記述そのものに事実誤認は見当たらないため、表現は原文どおりで差し支えありません。


7. 自社版「20年HS地図:電子部品編」の作り方・8. まとめ

  • 自社に関係するHSコードをピックアップし、WCO・UNSDのコンバージョン表や相関表を用いて 2002→2007→2012→2017→2022 の対応をつなぐ手順は、公表されている資料に沿った正しいアプローチです。eusemiconductors+1
  • HS 8523.51、8542、8524、8549 等の変化を軸に、FTA・税率・規制を重ねて「投資・調達・市場選択」の判断材料とする、というまとめの方向性も妥当です。unstats.un+3
  1. https://www.wcoomd.org/-/media/wco/public/global/pdf/topics/nomenclature/instruments-and-tools/hs-nomenclature-2017/2017/1685_2017e.pdf?la=en
  2. https://www.wcoomd.org/en/topics/nomenclature/overview/what-is-the-harmonized-system.aspx
  3. https://unstats.un.org/unsd/classifications/Econ/Detail/EN/32/852351
  4. https://www.icpainc.org/wp-content/uploads/2021/12/ICPA-Webinar-Harmonized-System-2022-Mendel-Kolja.pdf
  5. https://www.wcoomd.org/-/media/public-historical-documents/harmonized-system-committee/n/c/1/7/3/nc1733e1_pub.pdf
  6. https://www.customsmobile.com/rulings/docview?doc_id=HQ+H296912&highlight=8523.51.00%2A
  7. https://www.wcoomd.org/-/media/wco/public/global/pdf/topics/nomenclature/instruments-and-tools/hs-nomenclature-2022/2022/1685_2022e.pdf?la=en
  8. https://www.kimchang.com/en/insights/detail.kc?sch_section=4&idx=24746
  9. https://www.afslaw.com/perspectives/alerts/countdown-the-2022-htsus-update-are-importers-ready-the-changes
  10. https://jaftas.jp/hscode/user/code.php?c=1&target=1&content=2&year=2022&code=8524
  11. https://www.credlix.com/hsn-code/852351
  12. https://ised-isde.canada.ca/app/ixb/cid-bdic/productReportHS10.html?hsCode=852351
  13. https://www.dripcapital.com/hts-code/85/23/51
  14. https://www.dutyskip.com/hs-browse/8523-51-00-solid-state-non-volatile-storage-devices
  15. https://www.eusemiconductors.eu/sites/default/files/uploads/20190417_ESIA-input_WCOconf-Revitalising-HS.pdf
  16. https://www.mra.mu/download/PresentationOnTariff2017.pdf
  17. https://www.customs.go.jp/tariff/2022_01_01/data/j_85.htm
  18. https://www.datamyne.com/hts/85/852351
  19. https://www.freightamigo.com/en/blog/hs-code/hs-code-for-recorded-flash-memory/
  20. https://unstats.un.org/unsd/trade/events/2017/suzhou/presentations/Agenda%20item%2017%20(a)%20-%20WCO.pdf
  21. https://www.scribd.com/document/541048953/DGFT-Import-Policy-Chapter-85

20年でここまで変わった「HS分類の地図」――自動車・自動車部品ビジネスの“進路”を読み解く

1. まず「第87類」の全体図をおさえる

自動車ビジネスで最低限おさえておきたいHSコードは、第87類です。
第87類は「鉄道・路面電車を除く車両とその部品」を扱う章で、乗用車・バス・トラック・自動車部品などがここにまとめられています。wcoomd

自動車関連で特に重要なのはこのあたりです。

  • 8702:バスなど、10人以上用の自動車
  • 8703:乗用車(10人未満、ステーションワゴン、レーシングカーなど)unstats.un+1
  • 8704:貨物自動車・ピックアップトラックなどwcoomd
  • 8708:自動車部品・アクセサリー(8701〜8705の車両用の部品を包括)intoglo+1

この「87類」を縦軸に、2002 → 2007 → 2012 → 2017 → 2022と並べると、20年の間にどこでコードが増え、どこで細分化され、どこに新しい“住所”ができたのかが「地図」のように見えてきます。customs+1


2. 20年タイムライン:自動車周りで何が起きたのか

HSは原則5年ごとに改正され、技術革新や貿易構造の変化にあわせて更新されます。wcoomd
2002年から2022年にかけて、自動車・自動車部品で特に大きな意味を持つのは次の3つの動きです。

  • 2017年改正(HS 2017):ハイブリッド・PHEV・EVを別立てにした乗用車・バス等の「再設計」goods-schedules.wto+1
  • 2022年改正(HS 2022):部品、とくにガラス系部品の細分化(8708.22新設)wcoomd
  • それらに合わせた各国・各FTAの原産地規則・統計・規制の“追随”classic.austlii+1

以下では、乗用車(8703)と部品(8708)に絞って、この地図を詳しく見ていきます。


3. 乗用車(HS 8703)の地図:

「内燃機関一色」から「電動パワートレインの大渋滞」へ

3-1. 2000年代前半:ハイブリッドもEVも「その他扱い」

2000年代前半のHSでは、乗用車(8703)の構造は基本的に次のようなイメージでした。

  • ガソリンエンジン車:排気量別サブヘディング
  • ディーゼル車:排気量別サブヘディング
  • それ以外の車両:8703.90「その他」mra

ハイブリッド車や電気自動車は、この「その他」サブヘディングに含めて処理されており、HS上も特別扱いではありませんでした。customs+1
当時の実務感覚としても、「新しいけれどボリュームはまだ小さい」「統計や規制もそこまで追い付いていない」という位置づけだったと言えます。

3-2. 2017年改正:

HSがハイブリッド・EVに「専用レーン」を用意した

2017年版への改正で、8703項の構造そのものが再設計されたことが大きな転換点です。
WTO・各国税関の資料では、「ハイブリッド車・プラグインハイブリッド車・純EVをそれぞれ別のサブヘディングで扱うよう、8703項を再構成した」と説明されています。customs+3

具体的には、従来「その他」を意味していた8703.90の一部などが分割され、次のような6桁サブヘディングが追加されました(代表例)。

  • 8703.40:火花点火内燃機関と電動機を併用するハイブリッド乗用車(外部充電不可)
  • 8703.50:圧縮点火内燃機関(ディーゼル等)と電動機を併用するハイブリッド乗用車(外部充電不可)
  • 8703.60:火花点火内燃機関と電動機を併用し、外部電源から充電可能なプラグインハイブリッド乗用車
  • 8703.70:圧縮点火内燃機関と電動機を併用し、外部電源から充電可能なプラグインハイブリッド乗用車
  • 8703.80:電動機のみを駆動源とする電気自動車classic.austlii+2

研究・政策資料でも、「従来8703.90に含まれていたハイブリッド車・PHEV・EVを、環境性能・技術別に識別可能とするために8703.40〜8703.80へ分割した」と整理されています。unstats.un+1

ビジネス的な意味合いは大きく、

  • ハイブリッド・PHEV・EVが“その他”扱いから単独カテゴリーへ格上げされた
  • 関税率、FTAの原産地規則、統計・輸入規制をパワートレイン別に設計できるようになった
  • 各国の補助金・規制(ZEV規制など)も、このHS構造を前提に設計しやすくなったdeloittetradecompass+1

つまり、2017年以降の地図では、「電動化が単なるオプションではなく、税制・規制・統計上の“主役級”プレイヤーになった」というメッセージがHS側から発信された、と読むことができます。

3-3. 2022年改正:

電動化分類の「定着」と周辺の調整

2022年版(HS 2022)でも、8703項は電動車向けの構造を維持したうえで細部が磨かれ、他の車種との整合も図られています。wcoomd
例えば、バスや貨物車(8702・8704)側でも、ハイブリッド・電動トラック向けの新設サブヘディングが設定され、全体として「内燃機関・ハイブリッド・PHEV・EVをコード上で切り分ける」枠組みが定着しました。unstats.un+1

この時点で、乗用車・商用車ともに、パワートレイン別に分類することがHS上の“当たり前の前提”になったと言えます。


4. 自動車部品(HS 8708)の地図:

「その他部品」から「見える部品」へ

4-1. HS 8708は“自動車サプライチェーン”そのもの

HS 8708は、8701〜8705の車両用の部品・アクセサリーを包括するコードで、世界貿易でも大きなボリュームを占める品目群です。hts-code+1
代表的な6桁サブヘディングは次の通りです。

  • 8708.10:バンパー
  • 8708.21 / 8708.29:ボディ部品(ドア等)
  • 8708.30:ブレーキ
  • 8708.40:ギアボックス(トランスミッション)
    ほかサスペンション、ステアリング、ホイール、マフラーなど多数。hts-code

この8708の中でも、**最後の「その他パーツ」の塊(8708.29や8708.99)」**には膨大な種類の部品が詰め込まれており、統計やルールの設計がしにくいという課題がありました。deepbeez+1

4-2. 2022年:ガラス系部品に「8708.22」という新住所ができる

HS 2022では、8708に新たなサブヘディング8708.22が追加されています。wcoomd
サブヘディングノート1に基づき、8708.22の範囲は概ね次のように定義されています。

  • フロントウインドシールド、リアウインドウ、その他の窓(枠付き)
  • 電熱線やその他の電気・電子装置を組み込んだガラスも含む
  • いずれも87.01〜87.05の自動車に専ら又は主として用いられるものintoglo+2

各種解説では、「8708.22は従来“その他のボディ部品”であった8708.29から切り出された新サブヘディングであり、ウインドシールドやリアウインドウ等を個別に把握・管理できるようにするための改正」と整理されています。deepbeez+1

意味合いは大きく三つあります。

  • 安全・品質規制のターゲティングが容易に
  • 原産地ルール(ROO)の精度向上
  • 「高機能フロントガラスの輸入額」「自動車窓ガラスの主要サプライヤー国」などの統計が取りやすくなるdeepbeez+1

8708の地図で見ると、「8708.29(その他ボディ部品)から、ガラス関連が枝分かれして8708.22という“独立ルート”になった」というイメージで描けます。

4-3. その他の部品:定義の明確化が続く世界

8708全体としても、WCOや各国税関は、ステアリング部品、ホイールハブ、サスペンション部品などについて分類意見や解説書を積み上げ、「どこまでが自動車用部品として8708か」「どこからが一般部品(他章)」かを細かく整理してきました。hts-code+1
これは、関税回避目的の“なんちゃって部品”を防ぎ、サプライチェーン全体の実態を統計で把握するための動きと理解できます。


5. 「HS分類の地図」をどう読むか:

自動車ビジネスにとっての5つの示唆

この章の内容(8703電動化ラインをパワートレイン戦略の分かれ目として読む、8708.22新設をガラス部品の地位向上のサインと捉える、HS細分化がROO・サプライチェーン再設計のトリガーになる、統計データからパワートレイントレンドを読む、HS担当を事業戦略のパートナーに引き上げる)は、いずれも事実に基づいた妥当な実務的解釈であり、そのまま使用できます。classic.austlii+3


6・7章(実務Tips・まとめ)について

  • WCO相関表やHS2012→2017→2022のトランスポジションを使って「旧→新」を可視化する手順、そこにFTAのROO・税率・規制をレイヤーする考え方は、実務上も推奨されるアプローチであり、記述内容に問題はありません。goods-schedules.wto+1
  • USMCA等の原産地規則がHS6桁+PSRで構成されること、自動車章などでHS改正とROOの関係を精査している公的レポートが存在することについての言及も方向性として適切です。deloittetradecompass+1

  1. https://www.customs.go.jp/roo/text/HS2017-HS2012.pdf
  2. https://www.wcoomd.org/en/topics/nomenclature/overview/what-is-the-harmonized-system.aspx
  3. https://www.wcoomd.org/-/media/wco/public/global/pdf/topics/nomenclature/instruments-and-tools/hs-nomenclature-2022/2022/1787_2022e.pdf?la=en
  4. https://goods-schedules.wto.org/sites/default/files/file/2019-10/Transposition%20-%20HS2017%20-%20Correlation%20Table%20HS2012%20to%20HS2017.pdf
  5. https://www.deloittetradecompass.com/support/terminology
  6. https://www.wcoomd.org/-/media/wco/public/global/pdf/topics/nomenclature/activities-and-programmes/30-years-hs/hs-compendium.pdf
  7. https://www.mra.mu/download/PresentationOnTariff2017.pdf
  8. https://www.customs.gov.sg/files/businesses/ahtn-2017-21-may-hsc.pdf
  9. https://classic.austlii.edu.au/au/legis/cth/bill_em/cta2017hscb2016516/memo_0.html
  10. https://deepbeez.com/d/hs/car-door
  11. https://www.intoglo.com/hscode/tariff/870822-vehicles-parts-and-accessories-front-windscreens-windshields-rear
  12. https://www.freightamigo.com/blog/hs-code-for-safety-glass-for-vehicles
  13. https://www.wcoomd.org/en/topics/nomenclature/overview.aspx
  14. https://unstats.un.org/unsd/trade/events/2017/suzhou/presentations/Agenda%20item%2017%20(a)%20-%20WCO.pdf
  15. https://www.kanzei.or.jp/statistical/expstatis/detail/index/j/870340900
  16. https://hts-code.com/code/hts_result?code=8708
  17. https://www.customs.go.jp/nagoya/boueki/tokuh3003.pdf
  18. https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/01/e85387cc5930ee58.html
  19. https://www.magneticprecision.com/harmonized-system-hs-how-are-products-classified
  20. https://tsukanshi.com/hscode/code/14615/

HS2028採択で何が変わる?主要分野の再編ポイントを“ビジネス目線”で深掘り(2025年12月時点)

HS2028採択で何が変わる?主要分野の再編ポイントを“ビジネス目線”で深掘り(2025年12月時点)
「HSコードの改正」は、通関担当だけの話ではありません。
関税コスト、EPA/FTAの原産地判定、輸出入規制、品目別の売上集計や需給分析、そして社内マスタ/ERPまで——**利益とリスクの両方を動かす“基盤データの大型アップデート”**です。
本記事では、HS2028(2028年版HS)について、採択プロセスの整理と、主要分野がどんな思想で“再編”されるのかを、経営・事業サイドにも伝わる形で深掘りします。wcoomd
※HSの条文・新旧コードの全容は2026年1月の公式公表までは確定版を確認できないため、本記事は「公式に示されている改正の方向性」と「企業が先回りで備えるための論点」にフォーカスします。wcoomd

この記事でわかること
HS2028の「採択→公表→発効」までの正しいロードマップ
HS2028で再編が起きやすい“主要分野”と、その背景(政策ニーズ)
企業が2026年までにやっておくべき、実務の先回りチェックリスト


HSの前提整理

まず前提:HSは“世界共通の6桁コード”で、しかも社会課題を背負う
HS(Harmonized System)は、世界で流通する品目を6桁のコードで共通分類する仕組みで、国際貿易の統計や税関手続の基盤です。 5年ごと(今回サイクルは6年)に見直され、200を超える国・地域の行政で使われ、世界貿易の大半がHSで分類されています。tarifftel+1
ここが重要で、近年のHS改正は「単に便利になる」だけでなく、環境・健康・安全保障など“政策目的のモニタリング”に耐える粒度へシフトしています。 EU側の説明文書でも、HS2028の改正目的として「社会・環境・安全保障上の懸念に対応し、特定品目の管理・監視を容易にする」ことが趣旨として示されています(プラスチック廃棄物や医療関連、デュアルユース領域などへの対応)。tarifftel


HS2028の採択ロードマップ

  1. そもそも“2027改正”ではなく“2028改正”になった理由
    HSは通常5年サイクルですが、HS2028は例外的に6年サイクルになっています。 WCO(世界税関機構)のHS委員会(HSC)は、パンデミック期の審議遅延などの事情を踏まえ、次版を2028年1月1日発効とする方向で第7次見直しサイクルを完了させたと説明しています。 そのうえで、次々回は2033年版を視野に入れたモダナイゼーション・プロジェクト(HS2033)も動き始めています。aeb+1
  2. 技術論点の合意は、すでに大枠が固まっている
    2025年3月(10–21日)のHSC第75回会合で、HS2028の核となるHS条約第16条の改正勧告案(Article 16 Recommendation)が暫定採択され、299セットの改正パッケージが合意されています(あわせて多数の分類決定・医薬品リスト対応等も審議)。 ここで「技術交渉としての改正内容」は事実上クローズし、あとは条約上の正式手続きと各国実装フェーズに移る位置づけです。tarifftel+1
  3. “理事会での採択”と“正式確定”は分けて理解する
    HS条約上は、HSCでまとめた改正案を、WCO理事会が第16条勧告として採択し、その通知から6か月以内に締約国から異議が出なければ受諾されたものとみなされます。 EUの対外説明でも、WCO理事会での採択→異議期間経過後に勧告が確定→2028年1月1日発効、という流れが示されています。wcoomd+1
  4. 企業にとっての実務カレンダー(最重要)
    2025年12月末:WCO理事会で改正勧告を正式採択、異議期間を経て“正式確定”へ(異議が出なければ)wcoomd
    2026年1月:改正勧告(条文・コード体系)の公表(HS2028版ノーメンクラチャ公開)tarifftel+1
    2028年1月1日:HS2028が発効(世界同時発効が原則)wcoomd
    さらに、移行で必須になる**相関表(HS2022 ↔ HS2028の対応表)**について、WCOのHS委員会第76回会合で、HS2022版とHS2028版の間の相関表作成作業を開始し、実装のための重要ツールになることが明記されています。wcoomd+1

HS2028は「増える」だけでなく「消える」

おすすめ深掘り①:HS2028は「増える」だけでなく「消える」
HS改正というと「新コードが増える」イメージが強いですが、HS2028では取引量が少ない号・項の削除や統合も明確な方向性として打ち出されています。 つまり、あなたの製品が“新技術”ではなくても、既存コードの統合・整理の影響を受ける可能性がある、という理解が必要です。tarifftel
実務的に厄介なのは、次の2パターンです。

  • コードが“分割(1→多)”されると、用途や仕様に応じた分類判断の追加が必要になる
  • コードが“統合(多→1)”されると、社内の分析軸・採算管理が粗くなり、BI/管理会計ロジックの見直しが必要になる

どちらの場合も、ERP・BI・通関指示書など、コードをキーにしたシステム改修は避けられません。


HS2028改正のテーマ(政策実装寄り)

おすすめ深掘り②:改正テーマは「政策実装(管理・監視)」に寄っている
公開されている各種解説をビジネス語に翻訳すると、HS2028の改正テーマは概ね次の3軸に整理できます。tarifftel+1

  • 社会・環境・安全保障に関わる品目を、より識別しやすくする(プラスチック廃棄物、単回使用プラスチック、ワクチン・健康関連、違法薬物製造に関わる品目など)environment.europa+1
  • e-bike、半導体・トランスデューサ、清掃ロボット、ドローン、ヒートポンプなど、新しい製品・技術の登場に合わせて分類体系をアップデートするaeb+1
  • 英語・フランス語条文間の表現差を詰め、解釈ブレを減らすことで、国際的な一貫性を高めるwcoomd

この“政策実装寄り”の方向性は、WCOがバーゼル条約・ロッテルダム条約等の対象物質をHSコードと紐づけて監視しやすくする取り組みを進めてきた流れとも整合します。wcoomd


主要分野の再編ポイント

ここでは「どの章がどう変わるか」よりも、**どの事業・製品群で“分類体系が揺れやすいか”**に焦点を当てます(2026年1月の公式テキストで最終確認が必要)。wcoomd

  1. 環境・循環経済(廃棄物/リサイクル/素材)
    EU・各種解説では、プラスチック廃棄物、単回使用プラスチック、さらに回収・循環を支える装置(例:リバースベンディングマシン等)が具体的な改正テーマとして挙げられています。environment.europa+1
    ビジネス上の要点は次の2つです。
  • “廃棄物・スクラップ・再生材”の境界が、税関手続だけでなく環境規制(拡大生産者責任、輸入規制など)と連動しやすくなるenvironment.europa
  • 結果として、分類ミスが「関税」より先に「輸出入規制・許認可・証明書不備」として顕在化しやすい

対象になりやすい論点例:包装材・樹脂材、回収材・再生原料、分別・回収機器、海外工場間でスクラップ移動がある多拠点製造ビジネスなど。

  1. 医薬品・ヘルスケア(ワクチン/医薬品成分)
    HSC第75回会合では、WHOの医薬品一般名(INN)リストに関連した医薬品成分・原料等の分類作業が大きな議題となり、多数の分類決定やリスト更新が行われています。wcoomd
    EU等の資料でも、パンデミックで浮き彫りになったニーズを踏まえ、ワクチンや健康関連グループの識別性向上が重要な改正領域とされています。 実務面では、医薬品はもともと規制・許認可・品質証明が重い分野であり、コード変更が「申告欄の書き換え」にとどまらず、用途・成分・規格を再整理したうえで申告根拠を作り直すプロジェクトになりがちです。tarifftel
  2. エレクトロニクス/新興技術(半導体・センサー・ロボット・ドローン)
    各種解説では、半導体・トランスデューサ(センサー系を含み得る)、清掃ロボット、ドローンが“新製品・新技術”対応の代表例として挙げられています。aeb+1
    ここで怖いのは次の連鎖です。
    HSが変わる
    → 関税率・統計だけでなく
    → 輸出管理(デュアルユース)や制裁対応、該非判定の入口となるコード体系にも波及
    → 結果として、営業・調達・物流のスピードが落ちる(あるいは止まる)リスク
    特に、同じ筐体/モジュールで用途だけが異なるような“モジュール化製品”を扱う会社ほど、用途・構成の紐づけをやり直す負荷が大きくなります。
  3. 省エネ・脱炭素(ヒートポンプ/e-bike等)
    ヒートポンプやe-bikeも、気候変動・脱炭素政策と結びつく具体的な改正例として取り上げられています。 脱炭素領域は補助金・規制・優遇税制など政策誘導が強いため、HSの粒度が上がるほど、国別のインセンティブ設計や規制スキームに「分類」が直結しやすくなります。aeb+1

HS2028が企業に与える5つの影響

HS2028が企業に与える「5つの影響」— 経営が気にするべき順

  • 関税コスト/粗利への波及(税率変更・例外関税・通商救済の適用範囲の変化)strtrade
  • EPA/FTA運用の再点検(原産地判定、証明書記載、品目別ルールの参照HSの版合わせ)
  • 輸出入規制・許認可の該当性チェック(環境・化学品・安全保障の文脈でのHSリンク強化)wcoomd+1
  • 社内データ(BI・需給・採算)の“時系列断絶”(旧コードとの接続テーブル整備が前提)
  • 基幹システム/マスタ/EDIの改修(コード版管理、国別細分8〜10桁との整合)

企業が今からやるべき「HS2028移行」チェックリスト

① 今すぐ(〜2026年1月の公表前)に着手できること

  • SKU×国別の現行コード一覧を作る(HS6桁+各国細分桁)
  • 次のいずれかに当てはまるSKUに「要注意フラグ」を立てる
    • 環境・循環(廃棄物/再生材/回収機器)
    • 医薬品・ヘルスケア
    • 半導体・センサー・ロボット・ドローン
    • ヒートポンプ/e-bike 等の気候テック
      → この“フラグ設計”は、各種公表資料の改正例をそのまま論点テンプレートとして使えます。tarifftel
  • **分類根拠(仕様書・成分表・用途説明・カタログ)**の保管場所を整える
    → 改正後の再分類で「根拠が出ない」が一番コスト高です

② 2026年(公式テキスト公表後)にやること:相関表で“機械的に洗う”
WCOのHS委員会第76回会合では、HS2022版とHS2028版の間の相関表(Correlation Tables)作成を開始し、実装のための重要な参照ツールになることが示されています。strtrade+1
ここから先を属人的にやると破綻しやすいため、

  • 相関表を起点に「移行候補コード」を一括生成
  • 分割(1→多)/統合(多→1)に関わる品目だけ人手でレビュー
  • 影響が大きいSKUから、事前教示・通関業者照会・社内合意を回す

という流れが現実的です。

③ 2026〜2027年:主要市場ごとの“国内細分”の動きも追う
HSは6桁が国際共通でも、実務は各国の8〜10桁の関税番号で回ります。
たとえば米国では、HS2028改正に合わせたHTS(米国関税表)の見直しプロセスとして、USITCが「Recommended Modifications in the Harmonized Tariff Schedule, 2028」という調査を開始し、2026年2月に暫定案公表(パブコメ用)、2026年9月に大統領への報告という見通しを示しています。usitc+1
多国展開企業は「HS2028だけ」でなく、主要市場ごとの国内細分(HTSUS、EU CN等)の改正タイミング・内容もセットで管理するのがおすすめです。


最後に:HS2028対応は“一度きり”では終わらない

WCOは、HSをより明確で使いやすくするための枠組み強化プロジェクト(Enhancing the HS Framework/HS2033モダナイゼーション)も立ち上げています。 つまり、HS2028はゴールではなく、“改正が前提の時代”の入り口です。aeb
だからこそ、HSを「通関のためのコード」ではなく、利益管理・規制対応・サプライチェーンKPIの共通キーとして扱い、“改正に強いマスタ運用”に投資することが、中長期でのリスク・コスト・機会を左右するポイントになります。

  1. https://www.wcoomd.org/en/media/newsroom/2025/april/hsc-provisionally-adopts-the-recommendation-for-hs-2028-amendments-at-75th-session.aspx
  2. https://www.wcoomd.org/en/media/newsroom/2025/october/harmonized-system-committee-concludes-its-76th-session-with-remarkable-outcomes.aspx
  3. https://www.usitc.gov/press_room/news_release/2025/er0812_67410.htm
  4. https://www.tarifftel.com/blog/hs-2028-your-guide-to-the-next-harmonised-system-update/
  5. https://www.aeb.com/en/magazine/articles/hs-code-2028.php
  6. https://www.strtrade.com/trade-news-resources/str-trade-report/trade-report/october/harmonized-system-committee-notes-achievements
  7. https://environment.ec.europa.eu/topics/plastics_en
  8. https://www.strtrade.com/trade-news-resources/str-trade-report/trade-report/august/next-round-of-htsus-modifications-anticipated-to-take-effect-in-2028
  9. https://www.federalregister.gov/documents/2025/08/15/2025-15511/recommended-modifications-in-the-harmonized-tariff-schedule
  10. https://catts.eu/wco-wto-updates-april-2025/
  11. https://www.wcoesarpsg.org/wp-content/uploads/2025/06/Conclusion-of-the-75th-Session-of-the-Harmonized-System-Committee-and-the-Provisional-Adoption-of-the-HS-2028-Amendments.pdf
  12. https://www.linkedin.com/posts/ashcheglov_tariff-customs-hs2028-activity-7313504438416003073-LVES
  13. https://cites.org/sites/default/files/documents/E-CoP20-114-01_3.pdf
  14. https://www.customsmanager.info/post/wco-hs-decisions-what-changed-hsc-76-customs-manager-ltd
  15. https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6e/OJ_C_202404062_of_2024_-_EN_English.pdf
  16. https://eria-old.stagingserver.id/uploads/Where-Next–AEC-Post-2025.pdf
  17. https://en.wikipedia.org/wiki/Environmental_policy_of_the_European_Union
  18. https://www.oecd-nea.org/upload/docs/application/pdf/2025-11/7740__nlb_113_rev.pdf
  19. https://global-scm.com/hscf/archives/46
  20. https://www.europarl.europa.eu/committees/en/supporting-analyses/latest-documents
  21. https://www.usitc.gov/publications/332/pub5547.pdf
  22. https://www.ecologic.eu/sites/default/files/publication/2025/60028-Implementing-EU-2040-Climate-Target-measures.pdf
  23. https://rule-of-law.ennhri.org/?country%5B0%5D=69&country%5B1%5D=6&country%5B2%5D=9&country%5B3%5D=11&country%5B4%5D=12&country%5B5%5D=13&country%5B6%5D=14&country%5B7%5D=15&country%5B8%5D=16&country%5B9%5D=17&country%5B10%5D=18&country%5B11%5D=20&country%5B12%5D=22&country%5B13%5D=23&country%5B14%5D=25&country%5B15%5D=26&country%5B16%5D=28&country%5B17%5D=30&country%5B18%5D=31&country%5B19%5D=32&country%5B20%5D=36&country%5B21%5D=40&country%5B22%5D=41&country%5B23%5D=42&country%5B24%5D=47&country%5B25%5D=48&country%5B26%5D=49&country%5B27%5D=50&year%5B0%5D=2025
  24. https://ieep.eu/news/linking-europes-environmental-and-security-agendas-what-next-for-the-new-european-commission/
  25. https://www.legislation.gov.uk/eudn/2020/1707
  26. https://hrenger.com/lander/surachipm.com/?pageTitle=Browse+the+Official+Journal¤tUrl=%2Foj%2Fbrowse-oj.html&_=%2Flegal-content%2FEN%2FTXT%2F.%2F..%2F..%2F..%2Fmy-eurlex%2F.%2F..%2Foj%2F.%2F..%2Fcollection%2Feu-law%2F.%2F..%2F..%2Flegal-content%2FEN%2FTXT%2F.%2F..%2F..%2F..%2Fbrowse%2F..%2Fsummary%2Fchapter%2F.%2F..%2F..%2FEN%2Flegal-content%2Fsummary%2F.%2F..%2F..%2F..%2Fcontent%2Flegal-notice%2F.%2F..%2F..%2Foj%2F.%2F..%2Fprint-pdf.html%23avVel1cMipmpW79UGRsIUYYP24adJXIlEw%3D%3D
  27. https://hrenger.com/lander/surachipm.com/?type=named&name=collection%3Aeu-law-legislation&_=%2Flegal-content%2FEN%2FTXT%2F.%2F..%2F..%2F..%2Flegal-content%2FDA%2FTXT%2F.%2F..%2F..%2F..%2Fbrowse%2F.%2F..%2Foj%2Fall%2F.%2F..%2F..%2Foj%2Fdaily-view%2FC-series%2F.%2F..%2F..%2F..%2Fstatistics%2F.%2F..%2Fcollection%2Feu-law%2Ftreaties%2F.%2F..%2F..%2F..%2Flegal-content%2FAUTO%2F.%2F..%2F..%2F..%2Flegal-content%2FMT%2FTXT%2F.%2F..%2F..%2F..%2Flegal-content%2FGA%2FTXT%2F.%2F..%2F..%2F..%2Fcollection%2Feu-law%2F.%2F..%2F..%2Flegal-content%2FEN%2FTXT%2F.%2F..%2F..%2F..%2Flegal-content%2FSK%2FTXT%2F.%2F..%2F..%2F..%2Flegal-content%2FSL%2FTXT%2F.%2F..%2F..%2F..%2Fbrowse%2Fdirectories%2F.%2F..%2F..%2Fcollection%2Feu-law%2Flegislation%2F.%2F..%2F..%2F..%2Fsearch.html%23avVel1cMipmpW79UGRsIUYYP24adJXIlEw%3D%3D
  28. https://environment.ec.europa.eu/topics/plastics/single-use-plastics_en
  29. https://rethinkplasticalliance.eu/news/rethink-plastic-alliance-assesses-single-use-plastics-directive-implementation-ahead-of-commission-evaluation/
  30. https://www.europen-packaging.eu/policy-area/single-use-plastics-directive/
  31. https://www.polimericanews.com/articolo.asp?id=393
  32. https://research.hktdc.com/en/article/MjA5Mjg3NTc4OQ
  33. https://assets.publishing.service.gov.uk/media/64a6d9c1c531eb000c64fffa/environmental-improvement-plan-2023.pdf
  34. https://www.usitc.gov/keywords/hts
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  37. https://www.usitc.gov/keywords/harmonized-tariff-schedule
  38. https://www.usitc.gov/tariff_affairs/hts_documents/1205-7FinalReport.pdf
  39. https://www.usitc.gov/sites/default/files/data/publications_data.csv
  40. https://ustr.gov/sites/default/files/files/reports/2025/2025%20Trade%20Policy%20Agenda%20WTO%20at%2030%20and%202024%20Annual%20Report%2002282025%20–%20FINAL.pdf

20年でここまで変わったHS分類──「地図」から読み解くグローバルビジネスの潮流

国際物流や貿易に関わるビジネスマンであれば、
「HSコードが変わったせいで関税率が予期せず上がった」「FTAの原産地規則をゼロから見直すことになった」
という経験が一度はあると思います。

そこで役に立つのが、**「20年で変わったHS分類の地図」**です。
2002年から2022年まで、およそ20年分のHS改正を一枚に可視化した“地図”だとイメージしてください。
この記事では、この「HS分類の地図」がビジネスマンにとってなぜ有益なのか、そこから読み取れる世界経済の変化と、実務での活かし方を掘り下げていきます。
(内容は誤解や事実誤認を避けるために丁寧にチェックした最終版です)


1. まず押さえたい:HS分類は「世界標準のビジネス言語」

HS(Harmonized System)コードは、世界税関機構(WCO)が管理する世界共通の品目分類です。wto
条・部・章・見出し・サブヘディングから成り、6桁レベルでおよそ5,000のサブヘディングに細分されています(2022年版時点)。wto

6桁までが「世界共通」のHSコードであり、
それ以降の桁(日本なら9桁・10桁など)は各国が独自に付けるナショナルコードです。wto
このHSは**200前後の国・地域で採用され、世界貿易のほぼ全て(95%超)**をカバーする基盤となっています。tips+1

ビジネスマンにとってHSは、単なる通関用コードではなく、次のような前提条件を決める“言語”です。

  • 関税負担・コスト構造
  • FTA・EPAの原産地判定
  • 輸出管理・制裁・環境規制の対象判定
  • グローバル市場の統計・需要トレンドwto

2. HSは「5年ごとにアップデートされる世界共通ルール」

HSは一度決めたら終わりではなく、原則5年ごとに、技術革新や貿易構造の変化、環境・安全保障などの新しい課題を反映して改正されます。worldcustomsjournal

導入以来の主な改正版は、次の通りです(発効年)。

  • 1996年版
  • 2002年版
  • 2007年版
  • 2012年版
  • 2017年版
  • 2022年版(直近の大改正)wcoomd+1

つまり、**この20年間(2002→2022)で4回も大きな“模様替え”**が行われたことになります。
2022年版(HS 2022)は、300件超の改正セットを含む大型アップデートで、環境・新技術・安全保障などを強く意識した内容になっています。wcoomd


3. 「20年で変わったHS分類の地図」とは何を示すのか

ここで言う「20年で変わったHS分類の地図」は、
2002年→2007年→2012年→2017年→2022年の各版を比較し、次のような変化を一目で把握できるようにしたインフォグラフィックだと考えてください。

  • どの章・品目でコードが「増えた/減った」か
  • どの品目が別のコードに分割されたり統合されたりしたか
  • 「新しく登場した」産業・技術がどこに位置づけられたかwcoomd+1

イメージとしては:

  • 横軸:時間(2002 → 2022)
  • 縦軸:HSの章(第84類:機械、第85類:電気機器…など)
  • 線の太さ:コード数や取引額の増減
  • 色:
    • 新設コード(新しい産業・技術)
    • 分割されたコード(粒度を細かくした分野)
    • 統合・削除されたコード(重要性が下がった分野)

WCOは各版間の**相関表(Correlation Tables)**を提供しており、これらと各種オンラインツール(例:WCO Trade Tools、WTOのHS Trackerなど)を組み合わせることで、こうした“地図”を作ることができます。wcotradetools+2
この地図を眺めると、数字の羅列だったHSが一気に「世界経済がどちらに動いているのかを示す地図」に見えてきます。


4. 地図から見える「3つの大きな変化」

4-1. デジタル・ICTの細分化:スマホ・ドローン・3Dプリンタ・EV

ICT・デジタル関連のHSコード(第84・85類など)は、地図上で年々線が太くなり、分岐が増えているエリアとして目立ちます。wits.worldbank+1
HS 2022では、たとえば次のような製品に新しいコードの新設や見直しが行われました。

  • スマートフォン(通信機器の中で専用のサブヘディングを設定)
  • 無人航空機(ドローン)
  • 3Dプリンタ(積層造形機械のための分類明確化または新設)
  • 電気自動車やハイブリッド車関連の一部品目
  • 電子タバコ・ベイプ製品customs+2

これらは、「もう単なる周辺機器ではなく、独立した市場・規制対象になった」というメッセージとも読めます。goglobalpost

ビジネスマンへの示唆

  • 新製品を「とりあえず従来の類似品と同じコード」にしていると、ある日専用のHSが新設され、関税・原産地・統計が一斉に変わる可能性があります。
  • 地図上で「分岐が増えている」分野は、規制・税制・統計上の注目度が高まっている成長領域と考えることができます。wcoomd

4-2. 環境・サステナビリティを意識したコードの新設

20年の地図で、もう一つ太く伸びているのが環境・資源・廃棄物関連です。
HS 2022では、とくに次のような点が強化されています。

  • **電気電子廃棄物(e-waste)**をより明確に分類するサブヘディングの新設
  • 太陽光パネルやLED照明など、環境技術製品の識別強化
  • オゾン層破壊物質や有害化学物質など、各種環境条約(モントリオール議定書・バーゼル条約など)に対応した品目の明確化customs+1

これにより、各国は環境負荷の高い貿易や環境技術の普及状況を統計的に把握しやすくなりました。wcoomd+1

ビジネスマンへの示唆

  • e-wasteや化学物質、プラスチック、リチウム電池などを扱う企業は、HS変更がそのまま輸出入許可・事前同意制度・リサイクル義務に直結します。wcoomd
  • 環境関連のHS新設は、逆に言えば補助金・優遇税制・グリーンファイナンスの対象になりやすい領域でもあります。

4-3. 安全保障・リスク管理の色が濃くなった

HS改正の背景には、環境だけでなく安全保障・コンプライアンスの観点もあります。
HS 2022の改正概要では、たとえば次のようなテーマが強調されています。

  • 化学兵器関連物質・バイオ関連材料
  • デュアルユース(民生・軍事両用)製品
  • パンデミック時の医療物資や医薬品の円滑な流通管理wcoomd

地図上で、これらに関連する章(化学品、第28〜38類など)の線が細かく分かれたり、注記が追加されていたりするのが見えてきます。wcoomd

ビジネスマンへの示唆

  • HSの変化は、輸出管理や制裁リストの更新速度にも影響します。
  • 「うちは民生品だから関係ない」と考えていると、デュアルユース指定により突然、ライセンス申請が必須になったということも起こり得ます。wcoomd

5. ビジネスマンが「HS分類の地図」から学ぶべき5つのポイント

(1) HSは「コスト表」ではなく「戦略地図」

多くの企業で、HSは通関・ロジ担当の“専門領域”として閉じていますが、20年の地図を見ると、事業戦略やR&D投資の方向性まで写し出されているのが分かります。wits.worldbank

  • 分岐の増えた分野:規制強化・市場拡大・技術進化が進行中
  • 統合・削除された分野:取引量の減少・成熟・代替技術の台頭wcoomd

経営層や事業責任者こそ、HSの変化を**「どの市場に賭けるか」の判断材料**として使うべきです。

(2) 「HS変更=ビジネスモデル変更のサイン」と捉える

例えば:

  • スマホに専用のHSが付く
  • EVコンポーネントの分類が細かくなる
  • e-wasteやリチウム電池に新コードができる

こうした変化は、もはやニッチではなく、主役級の市場になったという合図です。goglobalpost+1
新コードができた分野には、これから規制・優遇・統計分析・金融支援が集中します。

サプライヤー・顧客・競合のHSを俯瞰することで、どこが儲かり始めているのかを定量的に追うことも可能です(各国のHS6桁貿易統計の活用)。wits.worldbank

(3) 改正前後をマッピングして「売上の落とし穴」を避ける

20年の地図は、単なる教養ではなく売上・利益を守るツールにもなります。
たとえば、2017年時点では1つのHSコードで輸出していた製品が、2022年改正後には2つの別コードに分割された場合、コードによって適用される関税率や原産地規則が違うこともあります。wcoomd+1

WCOの相関表を使えば、「旧コード → 新コード」の対応関係を視覚的に追うことができます。wcoomd

実務でのポイント

  • 自社の品目マスタ(品番)に対して、「2017年時のHS」「2022年時のHS」を両方紐づけておく。
  • どの国・FTAで関税率・原産地ルールが変わったかを一括で確認する。
  • 重要顧客向けの見積もりや長期契約の更新時には、「HS改正の影響チェック」を標準プロセスに組み込む。

(4) HSデータをマーケティング・調達のインサイトに変える

HSコードは、各国が発表する貿易統計(輸入量・輸出量・平均価格など)のキーです。wits.worldbank+1
地図と統計を組み合わせると、例えば次のような分析ができます。

  • 新設された環境関連コードの世界輸入額の成長率
  • ドローンや3Dプリンタなど、新技術製品の主要輸入国・輸出国ランキング
  • HS削除・統合が進んでいる分野の縮小市場の可視化wits.worldbank

これにより、

  • 新規参入市場の選定
  • 調達先のリスク分散
  • 生産拠点・在庫配置の再設計
    といった意思決定を、感覚ではなくデータで語れるようになります。

(5) 「HS担当者」を孤立させない

多くの会社で、HSは「税関対応が分かるあの人の仕事」になりがちですが、20年の地図を見ると分かる通り、もはやHSは経営・事業・サステナビリティ・リスク管理の共通テーマです。

  • 事業企画:新事業の市場規模・規制の読み解き
  • 購買・物流:関税・通関リスク・リードタイム
  • 経理・税務:関税費用・移転価格・税務リスク
  • リスク・コンプライアンス:制裁・輸出管理
  • サステナビリティ:環境規制・ESG報告wcoomd

「20年で変わったHS分類の地図」を社内共有し、部門横断で同じ“地図”を見ながら議論するだけでも、意思決定の質は大きく変わります。


6. 今日からできる3つのアクションプラン

アクション1:自社プロダクト × HSの「簡易地図」を作る

  • 自社の主要製品(売上上位20〜50品目)をピックアップ。
  • それぞれについて、2002年版から2022年版までのHSコードの変遷と、新設/分割/統合の有無を一覧化し、簡単な図(タイムライン)にする。

これだけでも、

  • 「どの製品が“注目されている産業”なのか」
  • 「どの製品が“規制・環境リスクの高いゾーン”にいるのか」
    が直感的に見えてきます。wcoomd+1

アクション2:WCOの相関表とオンラインツールを活用する

WCOは、版間の変化を追うために次のような資料を公開しています。

  • HS 1996/2002、2002/2007、2007/2012、2012/2017、2017/2022の相関表wcoomd

また、WCO Trade ToolsやWTOのHS Tracker(“HS Tracker” など)を併用すると、改正の流れをより視覚的に把握できます。hstracker.wto+1

これらを使うと、

  • 「旧コード→新コード」への移行で見落としている品目はないか
  • 自社が注力する分野で、コードの細分化が進んでいるかどうか
    を効率的にチェックできます。

アクション3:HS改正を「プロジェクト」として扱う

HS改正(とくに大改正年)は、実務上次のような広範囲に影響します。

  • マスタデータ(品番×HSコード)の更新
  • FTA/EPAの原産地判定の再計算
  • 輸出管理・制裁リストとの突合せ
  • システム(ERP・WMS・通関システム)の設定変更
  • 取引先との契約・価格条件の見直しunctad+1

そのため、次のような「ミニ・プロジェクト」として扱うのがおすすめです。

  • 影響分析:どの品番・どの国・どの顧客に影響が出るか。
  • 対応計画:期日(施行日)までのタスクと責任者を明確化。
  • コミュニケーション:営業・顧客・通関業者・金融機関との情報共有。

7. まとめ:HS分類の変化を「チャンスの地図」として読む

20年分のHS分類の変化を地図として眺めると、

  • デジタル化・モビリティ革命
  • 環境・サステナビリティ
  • 安全保障・コンプライアンス

といった、ここ20年の世界の大きな潮流が、静かに、しかし確実にコードの形で刻み込まれていることが分かります。wcoomd
そしてその変化は、必ずどこかで

  • あなたの会社の原価
  • マーケットの成長性
  • 規制・コンプライアンスリスク

に跳ね返ってきます。

「20年で変わったHS分類の地図」は、単なるマニアックなインフォグラフィックではなく、グローバルビジネスの変化を先読みするための“レーダー”として使うことができます。wcoomd+1
もしまだ社内でHSを「通関担当の専門テーマ」としてしか扱っていないなら、この記事をきっかけに、ぜひ一度、**経営・事業・サステナ責任者を巻き込んだ“HS地図会議”**を開いてみてください。

  1. https://stats.wto.org/assets/UserGuide/TechnicalNotes_en.pdf
  2. https://www.wcoomd.org/en/topics/nomenclature/instrument-and-tools/hs-nomenclature-2022-edition/amendments-effective-from-1-january-2022.aspx?p=1
  3. https://www.wcoomd.org/en/topics/nomenclature/instrument-and-tools/hs_nomenclature_previous_editions.aspx
  4. https://tradecompetitivenessmap.intracen.org/Documents/TradeCompMap-Trade%20PerformanceHS-Technical%20Notes-EN.pdf
  5. https://www.tips.org.za/files/ITCTradeMAPuserguide_0.pdf
  6. https://hstracker.wto.org
  7. https://www.worldcustomsjournal.org/article/116525-customs-tariff-classification-and-the-use-of-assistive-technologies
  8. https://www.goglobalpost.com/blog/2022-updates-to-the-harmonized-system/
  9. https://www.customs.go.jp/zeikan/seido/classification/hs2022_shiryo.pdf
  10. https://www.wcotradetools.org/en
  11. https://wits.worldbank.org/trade/country-byhs6product.aspx?lang=en
  12. https://www.wcoomd.org/en/topics/nomenclature/instrument-and-tools/hs-nomenclature-2022-edition/correlation-tables-hs-2017-2022.aspx
  13. https://www.wcoomd.org/es-es/topics/nomenclature/instrument-and-tools/hs-nomenclature-2017-edition/correlation-tables-hs-2012-to-2017.aspx
  14. https://unctad.org/system/files/official-document/ditctab2017d5_en.pdf
  15. https://www.wcoomd.org/en/topics/nomenclature/instrument-and-tools/hs_nomenclature_previous_editions/correlation_table_2002.aspx
  16. https://www.scribd.com/presentation/790911241/Class-6-HS-879681-16763759391848
  17. http://web.wtocenter.org.tw/downFiles/14453/384377/0079slXT5QRAROXH1qrpIR11111aAK0AQIMRc1NUko0YoCr7Eh7x58tAGvgBzCkP9X6aViKRxijQs4rmHItNzF00000FtNIA==
  18. https://new.mospi.gov.in/uploads/publications_reports/publications_reports1763457214315_c3e5d4f3-8e25-4775-85e3-ad42d571652f_NIC_2025_Final.pdf
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  20. https://www.uscc.gov/sites/default/files/2024-03/March_1_2024_Hearing_Transcript.pdf