本日、ChatGPTがバージョンを5.2にアップしました。
それに伴いHSCFでのAI利用もバージョン5.2にアップします。
それにより、以下の様になるようです。(ChatGPTから)
このバージョンアップは同時にHSCFのバージョンアップにもなりますね。
HSCF(HS Code Finder)にとっての「ChatGPTのバージョンアップ影響」は、ざっくり ①精度・一貫性 ②入力理解(PDF/画像/長文)③ツール連携 ④出力の“型” ⑤コスト/速度 ⑥知識の鮮度 に出ます。

1) 付番精度・ブレ(同じ入力でも結果が変わる/良くなる)
新モデルは 指示追従・総合能力・正確性 が上がるため、
- 「まず4桁(見出し)を決める」など、HSCFの“付番手順”を守る率が上がる
- 反対に、モデル更新で“癖”が変わり、過去と微妙に違う結論/言い回しが出る(回帰も起こり得る)
が起きます。GPT-5.2は5.1からこれらが改善された、と明示されています。(OpenAI Platform)
2) 仕様書・BOM・画像・PDFの理解が改善(入力の取りこぼしが減る)
HSCFは「製品の実態把握」が肝ですが、モデル更新で
- マルチモーダル(特にVision)
- 長文・複数資料の同時処理
が強化されると、仕様書→要点抽出→付番根拠の整合が取りやすくなります。(OpenAI Platform)
3) ツール連携(DB照会・関税検索・RoO判定)に影響
HSCFが「社内のHS辞書」「関税率DB」「FTAルールDB」などを呼ぶ設計の場合、モデル更新で
- ツール呼び出しの安定性
- コンテキスト管理(compaction等)
- 推論強度(reasoning effortの段階、xhighなど)
が変わり、“必要なときに正しく照会する” 成功率が効いてきます。(OpenAI Platform)
4) “出力フォーマット”が壊れにくくなる(Excel/JSON/表)
HSCFは最終的に「表」「Excel貼り付け」「申告用の項目セット」など“型”が重要です。
この部分は Structured Outputs を使うと、JSON Schemaに厳密準拠させられ、モデル更新の揺れを吸収しやすいです。(OpenAI Platform)
5) コスト/速度の選択肢が増える(階層モデル設計が効く)
最新モデル群では、複雑推論向け(gpt-5.2 / 5.2-pro)と、高スループット向け(mini/nano)などの棲み分けが整理されています。(OpenAI Platform)
HSCF的には
- 抽出・正規化=nano/mini
- 最終付番+根拠固め=5.2 / 5.2-pro
みたいな二段構えが作りやすくなります。
6) 「知識の鮮度」が変わる(ただし関税ニュースは別)
GPT-5.2の知識カットオフは 2025年8月 と案内されています。(OpenAI Platform)
なのでHSCFでは運用上、
- HSコード体系/解説のような“比較的安定”領域:モデル内知識+社内辞書で固める
- 相互関税・暫定措置など“日々変わる”領域:必ず外部ソース(Web/官報/当局)参照に寄せる
が安全です。
HSCF側でやっておくと「アップデート耐性」が一気に上がる3点
- モデルを“pin留め”:
*-chat-latest依存を避け、APIでは明示モデル名で固定(更新時に計画的に切替)(OpenAI Platform) - 回帰テスト(ゴールデンケース):代表SKU/典型仕様で、結論・根拠・リスクフラグの一致を定期検証
- 出力はSchema固定:Structured Outputsで「項目欠け」「enum逸脱」「表崩れ」を封じる(OpenAI Platform)
必要なら、HSCFの機能(付番/根拠提示/RoO判定/相互関税調査/Excel出力)ごとに「どのモデル・推論強度・Schema」を割り当てる推奨アーキテクチャ案も、1枚の設計図として作れます。
6番が気になりましたが、意図的に新しい情報にアクセスすることで問題でないようにできるとのことなので問題なしです。
