HS Code Finder:更なる進化

AIを利用したHS Code Finder、日々改良しています。

今回は、私が改良したのではなく、Chat GPTの利用AIエンジンを変えたことによります。

ChatGPTは最近5に変わりました。その際に、エンジンをo3-proにしていました。(perplexity ai経由)それをChat GPTのサブスクをアップグレードしまして、エンジンをGPT5-proにし、その際に、システムをChatGPTにしました。

最終結果を得るには、通常のバージョンよりは遥かにかかりますが、精度を考えれば大事な進化だと思います。

インドの税関でHSコード紛争:その10

判決年
2024

税関(港・空港等)
ムンバイ空港

輸入品・申告HSコード
Saffron(0910)

税関主張HSコード
フードフレーバー(3302)

経緯
DFIA上のCTH不一致。CESTATは「説明優先」で輸入者勝訴

結果
免税認容

インドの税関でHSコード紛争:その9

判決年
2024

税関(港・空港等)
チェンナイ港

輸入品・申告HSコード
風船&スタンド(9503)

税関主張HSコード
玩具該当でBIS未取得
→没収

経緯
CESTATは「パーティー装飾」で玩具非該当と判断し、一部救済

結果
罰金減額

AIを単純に使ってHSコードを特定した場合:気をつけること

私のモデルは、HSコード特定のプロセスや考え方、事例を理解して付番する形にしています。

最近はGoogleで検索してもAIが回答する事が多くなりました。(Geminiだと思います)

最近「空調服」を実例で使ってHSコード特定をしてみました。

Google検索でのAIの回答

「空調服のHSコードは、構成材料や機能によって異なりますが、一般的には 6211.42-090 (その他の衣類、織物製、女性用または女児用) または 6211.43-090 (その他の衣類、化学繊維製、女性用または女児用) が使用されます。」

こんな結果が出ていますが、私のHSコード付番モデル(ChatGPTのカスタムGET)では、75%の推定精度で、6201.40(男子用)/6202.40(女子用)と出ました

結論が違いますね。汎用のAIだと、HSコードの付番プロセスが理解出来ていないこともあり、違う答えになるようです。

ですので、Google検索下でのAIを使ってHSコードを付番することは気をつけましよう。

AIの種類により、カスタムGPTでも答えが違っている

GeminiのカスタムGPTのGemでも間違います。詳しくは、別の投稿を見てください。きちんと教え込まないと、AIによっては答えが間違います。

安易にAIだからといって、答えを求めないようにしましょう。

FTA-BPOセミナー012 「HSコード:汎用品と専用品」

FTA-BPOセミナー012 「HSコード:汎用品と専用品」の日時が決まりました。
人気のHSコード解説、今回は汎用品と専用品に焦点を当てます。
HSコードを付番するときに悩む点、汎用品なのか専用品なのか。その難関を専門家篠崎氏が解説します

■■ 講演者 ■■
一般社団法人日本通関業連合会 講師 篠﨑 透 氏

■■ 開催日時 ■■
2025年10月15日(水) 14:00~15:00

■■ 開催場所 ■■
Webのみでの開催(Teams利用予定)

セミナーへのご参加は、実際にFTAを活用する企業に限定させていただきます。
お申し込みの後、セミナー当日午前中にご参加頂く方にリンクをお送りいたします。

■■ 申込み ■■
こちらからお申し込み下さい。

CAS 番号 があると確実に役立ちますが、必須ではありません

化学品でCASがあるとHSコードが決まるということが言われていますが、以下の事を考えてください。

1. そもそも CAS 番号と HS コードは別モノ

項目目的・特徴
CAS RN① 化学物質を一意に識別する “番号”
② 物質そのものの構造情報を示す
HS コード① 貿易統計・関税計算のための “分類”
物質+形状・濃度・用途など通則・部注の条件で細分

2. 「CAS→HS」対応表は存在するが“公式ではない”

  • WCO(世界税関機構)や各国税関は CAS と HS の紐付け表を公式には公表していません
  • 民間データベース・ツール(例:ChemIDplus, Chemspider, AACT’s HS-CAS Mapping, TariffTel など)が独自に作成した対照表はありますが、
    • 最新の HS 改定に追随していない場合がある
    • 物質の形態・混合物かどうかでヘディングが変わるケースを十分にカバーできない

3. CAS だけでは足りない代表例

具体例HS 分類で追加確認が必要な項目
酸・塩基(硫酸など)濃度(重量%)により 2807 か 3824 かに分岐
有機溶剤(アセトン等)含有不純物割合、混合溶剤か単一か
ポリマー(ポリエチレンなど)粒状かシートか、一次形態か仕上げ製品か(3901 vs. 3920 など)
医薬品原体医薬品表の収載有無で 2933/2941 と 3003/3004 が変わる

CAS RNの意義

  • メリット
    1. 物質を一意に特定できる
      • 同じ名前でも構造が違う異性体・塩・水和物を区別できます。
    2. SDS・化審法届出など周辺情報にアクセスしやすい
      • SDS の Section 3 から含有比率・不純物・濃度を素早く把握でき、HS 分類に必要な追加データを揃えやすくなります。
    3. 税関・検査機関との対話がスムーズ
      • 日本の「輸入事前教示」申請書や欧州 BTI 等でも CAS の記入欄があり、添付すると照会が減る傾向があります。
  • ただし CAS だけでは決まりません
    HS コードは **「化学構造 × 形態・濃度 × 用途」**で細分されるため、以下も必須情報です。 追加で必要な主な項目具体例物理形態粉末・顆粒・溶液・ペースト・樹脂ペレットなど純度・濃度95 % アセトン vs. 50 % 水溶液 ⇒ 2807 か 3824 に分岐混合物の組成溶剤ブレンド、製剤中の有効成分含量用途・包装形態医薬用原体か一般化学品か、一次形態か最終製品か関連法規への収載医薬品表、農薬リストなどに載っているか

うまく活用する手順例

  1. CAS で PubChem / SciFinder から IUPAC 名・官能基を確認
  2. HS 第28・29類(無機・有機化学品)の類注・号注に当たりを付ける
  3. SDS で 濃度・形態を確認し、液体なら 3824 系、固体なら 292X–293X 系など候補を絞り込む
  4. 部注・実行関税率表解説で最終確定
  5. 不明点が残れば 事前教示で公式回答を取得

まとめ

  • CAS RN は「スタート地点」としてとても有用
  • 最終的な HS 付番には 形態・純度・用途など追加情報が不可欠

インドの税関でHSコード紛争:その6

判決年
2025

税関(港・空港等)
ムンバイ港

輸入品・申告HSコード
Samsung Remote Radio Head(8517.62)

税関主張HSコード
無線送受信機(8517.62)
※輸入者は免税請求

結果
CESTATは輸入者勝訴
免税維持

HSコードのご相談は、ロジスティックまで

原産地証明をAIで行う(施行実験中)

HSコードの符番システムはほぼめどが立ちました。

このエンジンを使えば、HSコードの年次変更も可能。

ここまで来れば、CTCでのHSコード符番は問題なくできるようになります。

現在、この部分を実験中。

一連の流れを自動で行うところはまだですが、それぞれの要素
 ・HSコード符番
 ・HSコードの年次変更(対象HS年次を特定もできるようになっている)

ができれば原産地証明はできたも同然。
 
気になる部分品の部分もトライしている部分では正しく符番できているようです。

自分で言うのも何ですが、このシステムのいいところは、出した解答を100%と言わず、こういう可能性がある(どの程度確かと考えているかを示せる)その曖昧な部分の他の選択肢、どういうことが分かれば確定できるかを示せるところです。

当然、その根拠を左証として示す様にしています。

これらのトライアルの結果から一連の流れが対応できるようにプロセスを修正してはトライをしています。

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