経済産業省からの受託事業、EPA活用セミナーのファイナルが2月16日東京で行われました。

延べ12回のセミナーの「EPA活用セミナー」最終回が、東京の都市センターホテルで行われました。

私は、EPA活用デスクのアドバイザーとして延べ100社の企業の方々へのアドバイスを通じて感じた課題をお話ししました。

2月16日のEPA活用セミナーでの講演

テーマは、「EPA・TPP活用による企業メリットとリスク」

一番痛切に感じたのは、企業のEPAの取り組みの際の経営陣のコミットメント不足によるコンプライアンス・リスクの存在ですね。平たく言えば、EPA対応を個人に丸投げしていることで将来企業が被るかも知れない企業リスクです。これは大企業でも同じ問題を抱えていることがよくわかった1年でした。

また、これも大企業が看過していることですが、FTA特にTPPなどのメガFTAの戦略的価値の理解不足です。サプライチェーンを大きく変える可能性のあるメガFTAを、単なる厄介な顧客からの関税削減リクエストとしか捉えていない企業の多いこと。

この二つに論点を絞り、お話をしました。

この経済産業省の取り組みは、少し姿を変えて来年度も行われる予定です。国が関連しますので、当然入札での事業者決定となりますので、受託できるかどうかは未知数ですが、お役に立てるよう、入札を頑張ります。