今日は、TKC全国会のお招きで、大阪でTPPについてのセミナー講師。
熱心な人が多かった。
FTA女子会や猫スズプロジェクトに関心のある人も。

世界で有利に戦うためのコツ
第9回Global Edge Forumセミナー開催のお知らせ
(名古屋、大阪開催)
「FTAプロフェッショナル・サービス」
Global Edge Forum(GEF)では、第9回目のセミナー「FTAプロフェッショナル・サービス」を2月25日に開催しました。好評につき、名古屋(5月12日)、大阪(5月13日)でも開催いたします。
今年はFTAでもメガFTAが多く表に出てきます。TPP、日EU、RCEP、日中韓。これらが締結、発効されますと日本からFTA対象国への輸出割合が20%だったものが、80%にまで跳ね上がり、海外ビジネス上でFTAは避けて通ることができないものになります。
また、メガFTAは「累積」という仕組みがあります。これが企業のサプライチェーン(調達~製造~販売)の仕組みを大きく変える可能性があり、日本企業はそれに対する準備が必要となります。
それに加え、TPPでは「自己証明」という商工会議所を経ない原産地証明をする必要があります。企業の管理体制によっては、証明が不十分だと、さかのぼって課税+追徴課税+輸入者との関係悪化+輸出先の税関での通関への影響といったリスクとなります。このことは企業のコンプライアンス上の問題となる可能性大で、企業のマネジメント層にも大きなインパクトを与えることは間違いありません。
GEFでは、そういったFTAにまつわる問題へのソリューションをご紹介することにしました。
記
テーマ:
FTAプロフェッショナル・サービス
日時:
2016年5月12日(木)13:30~17:00 名古屋
2016年5月13日(金)13:30~17:00 大 阪
場所:
名古屋:
名古屋ルーセントタワー28階 Conference Room G、H
名古屋市西区牛島町6-1(JR名古屋駅より徒歩約5分)
http://www.lucent-tower.jp/access/
大阪:
グランフロント大阪北館 タワーC 8階 ナレッジキャピタル カンファレンスルーム C05
大阪市北区大深町3-1(JR大阪駅(アトリウム広場)徒歩3分
http://kc-i.jp/access/
スケジュール:
13:30~13:40
開会のご挨拶
13:40~14:30
FTA原産地証明アウトソーシングサービスとFTA原産地証明プロセスの妥当性監査
株式会社ロジスティック 代表取締役 嶋 正和
14:40~15:30
FTA原産地証明の自動化システム ONESOURCE GLOBAL TRADE FTA
トムソン・ロイター
15:40~16:30
サプライチェーン最適化によるコスト マネジメント ソリューション
株式会社日立ソリューションズ
16:30~17:00
Q&A
参加料:
無料
お申し込み: ネットでHP(http://bit.ly/GEF20160512) から申込可能です。または、別紙の参加申込書をFAXもしくは、pdfをメールにて頂戴できますれば幸いです。
セミナーの案内資料は、こちらにあります。
FTA活用に関しての社内認知を高める活動を、最近「猫すずプロジェクト」と呼び、セミナーの度に呼びかけをしています。
FTAにおける原産地証明の企業内の問題、メガFTAが近い将来来ることによる問題の拡大とそれに伴うコンプライアンスリスク。
すべて、企業トップの認識がないと改善されません。
企業トップの意識づけをすることを推奨しているのですが、最近その活動が具体化している企業が多いのがとてもうれしいです。
この前も、私がFTAのコンプライアンス問題についてセミナーを企業に行いに行きました。
参加者は、専務、常務、取締役、事業部の上部管理職などそうそうためるメンバー。
ここで、FTAの監査を受けようということになりました。
経営陣も、その問題を報告されていないということで、聞いたらすぐに対応したのにとおっしゃっていたのが印象に残っています。
「猫すずプロジェクト」は声を上げることが、第一歩です。
昨日(2016年2月24日)に岡山市の中国銀行本店でTPPのセミナーがありました。
セミナータイトル: EPA・TPP活用セミナー
セミナーは13:30~17:00と長丁場で、セミナーの内容も多岐にわたっています。
参加者は約40名。
この地域は自らが輸出する事の少ない地域とのこと(正岡氏)。そういう意味では少し関心から外れる内容だったかも知れません。
ただ、国内の企業に供給している企業も、その商品が結果として輸出されているケースが少なくありません。
その場合、間接的にしろFTAとの関係は存在し、生産者として、原産地証明の申請をするか、サプライヤー証明を出す必要があるケースもこれまた少なくありませんので、無関心ではいられません。
参加者のなかで、一番前の席に座られ、熱心にメモをとられている方と最後にお話ができました。いろいろと話した中で特に印象的だったのが、「なんで皆さん前に座って聞かないのですかね。」とおっしゃられたこと。
本当にその通り。
時間を使っているのだから、何かを得て変えることは大事なこと。
こういう会社がFTAを活用するとちゃんとできるのですよね。
有名な会社の方でした。いい方が働いていらっしゃいます。
PS
セミナー前に外でスタンバイするのにスターバックスに入りました。
支払いの段で、千円札を出そうとすると、ファスナーに引っかかり、紙幣が真っ二つに。紙幣は丈夫だと思っていたのでびっくり。
中国銀行に入り、セミナー会場の前に本店のカウンターで相談すると、両替が可能でした。
とてもすてきな対応をされ、いい気分でした。いい銀行です。
中国銀行主催セミナー「EPA(経済連携協定)・TPP活用セミナー」で講演をします。
テーマ: 「EPA・TPP活用による企業メリットとリスク」
日時: 2016年2月24日(水) 13:30~
場所: 中国銀行本店3階大講堂(岡山市北区丸の内1-15-20)
詳細はこちら
昨日、プロジェクトの一環で、自動車のアフターパーツのEPA活用で困っている自動車部品メーカーと自動車会社と一緒に打ち合わせをしました。
自動車メーカーにとってアフターパーツでのEPA活用するには、部品メーカーに原産地証明を行ってもらうのが効率的です。数が多いし、その原産性情報を開示してもらっても対応できないからです。
昨日も、今まで書いてきたことと同じことが起こりました。
以前に部品メーカーに集まってもらい、どのEPAを活用するか、それぞれの商品のHSコードと原産地規則を明示して、やり方も説明して、「原産地証明をとってもらって、同意通知をください。」とお願いしました。
かなり丁寧に説明したつもりですが、自動車部品の営業の方にしてみたら、一円も特にならない中で「雑用」が増えただけ。かなり、理解の足らない人も多く、こんなので大丈夫かと思ったくらいです。
昨日の方は、よくわかっていらっしゃるのですが、それでも、累積やサプライヤー証明と言った部分はご理解が浅い。「こうしてください」というお話をして、終わりました。
話はむしろそこからで、EPAの原産地証明の要望が発生するたびにその営業担当者が証明をすることのこと。その営業間の情報共有はないとのことでした。
相手は大きな会社です。
大きな問題が起こる前に、証明の一元管理をおすすめしましたが、その必要性をわかっている人が社内にいないとのこと。
営業も、「証明の内容に自信がない。」
本当になんとかしなくてはいけないことばかり発見します。
16日のセミナーを案内し、責任者と思える人に来てもらうようにお願いしたことで精一杯でした。
先日、とある会社の方が相談に来られました。
本当に困っていらっしゃるようでした。本業は社長の秘書兼ドライバーだそうです。
誰もやる人がいないので、自分がしなければならないとのこと。
熱心な人なので、いろいろ説明しました。また、今度、原産地証明の取り方の寄り詳しいセミナーをするので案内をしたところ、来られるとのこと。
この企業は決して小さくありません。が、企業の管理職以上は、片手間仕事と思っていらっしゃるのでしょうね。誰でも簡単にできると。
決して簡単な仕事ではありません。また、間違うと企業のコンプライアンスに関わる問題です。確かに、専任者を置くだけのコンスタントな業務量が無いかもしれません。が、やる限りはちゃんとしなければ、大きなしっぺ返しが来ることも企業は理解すべきです。
社長の秘書であるなら、そのことをちゃんと社長に伝えてほしいと申し上げました。(伝えて理解してもらうことがそんな簡単なことでは無いことを知ってはいますが)
本日、お客様からちょっとショックなお話を伺いました。
その会社は大企業で、FTA業務の生き字引の方。その人以外にその会社のFTAを語れないのです。
その人をその会社は人事異動で他部署に。
そして、新任の方が赴任。必ずしもFTAに明るい方ではありません。
もと担当の方の異動は本社内なので少し安心。新任の方も比較的聞きやすい環境にはあります。
このことは、会社はFTAのノウハウの問題を考えていないことの傍証です。
個人に帰属してしまっているFTAのノウハウを如何に一元化し、企業のものとするのか。それをしなければならない矢先の出来事。
この異動がアメリカなんかだったら、この企業はどうするのでしょうか。
人の異動は、その人の成長のためにも大切ですので、否定はしませんが、コンプライアンスに関わるFTAでその準備もできていないときの出来事。
明らかに企業はFTAのコンプライアンスの側の問題を考えていないことを露呈してしまいました。