FTA戦略的活用研究会 東京会場 2023年12月度の日程が本日決まりました。
お伝えします。
FTA戦略的活用研究会 東京会場
2023年12月15日(金) 14:00~17:00
となります。この後に、研究会の忘年会を行いますので、そちらもご予定ください。
世界で有利に戦うためのコツ
GEF無料セミナー:「グローバル視点でのFTA管理とコンプライアンス遵守」
RCEPの検認も始まり、気がつけば多くの企業が検認の洗礼を受けるようになりました。海外に展開している日本企業も多く、日本だけではなく海外にも検認の対応を拡げなくてはならなくなっています。
FTAの検認に対応し、正しい証明をすることは企業としてコンプライアンス遵守の面から大切なこと。しかし、少なくともこの件に関しては現場任せになっていると言わざるを得ません。検認の内容もより深く探られるようになっており、組織だったコンプライアンス対応が必須となっています。
今回のセミナーでは、トムソン・ロイター主催、Global Edge Forum共催にて、基本課題の講演と、企業の方にご登壇いただき、具体例をお話しいただく予定にしております。
ぜひ、こぞってご参加賜りますようよろしくお願い申し上げます。
以 上
テーマ:
「グローバル視点でのFTA管理とコンプライアンス遵守」
講演:
1「RCEPの検認始まる:企業が準備しておくべき事」
いよいよRCEPの検認も始まりました。他のFTAでの検認でも検認の内容に変化が生じています。現段階で分かっている事実を元に対応方法を語っていきます。
株式会社ロジスティック 代表取締役 嶋 正和
2「FTA対応: 企業プレゼンテーション」(Webでのビデオ配信では、このパートは含まれません。)
企業の実際のFTA利用の現状をお話しいただきます。
株式会社スリーボンド 様
3「グローバルでのFTA活用〜戦略立案と活用」
グローバルでのFTA活用にて、戦略立案及び実運用を包括的にカバーするFTA管理ソリューションの最新情報をご紹介いたします。
・ FTA Analyzerの新機能のご紹介
・ グローバル視点での品目情報の集約・管理 等
トムソン・ロイター株式会社
日時:
2023年9月29日(金) 14:00~17:00
会場: 東京国際フォーラム 会議棟G402(東京、有楽町駅)
アクセス
Web配信:
後日撮影したビデオをWeb配信します。但し、企業プレゼンパートは配信されず、会場のみです。
参加費用:
無料
参加申込み
6月22日に行いました、FTA原産地証明試験の結果を公表いたします。
参加者: 22名(1名欠席)
平均点: 62.4点
合格点: 90点(前回までより問題数を減らし20問としております)
合格者: 3名
最高点: 93点
得点分布: 90点台: 3名
80点台: 2名
70点台: 3名
60点台: 3名
50点台: 5名
40点台: 3名
20点台: 1名
10点台: 1名
システム上の問題で採点できず: 1名
大阪で行われた藤森さんによる解説動画がありますが、試験を受けた方のみ閲覧可能です。
原産地証明を行う際や、検認に当たった場合に頼りになるのは皆さんの知識です。曖昧な知識であれば、対応に時間がかかりますし、間違った対応になりかねません。また、検認対応が十分にできません。知るべき知識を身につけるのは今です。
今のうちに是非、Web学習で、FTAの原産地証明や、HSコードの符番を勉強することをお勧めします。
今回の問題は20題共にすべて新作です。その中で、前回より遥かに飛躍されて今回最高点を取った方が居ます。Web学習を受けられてのこの飛躍
、皆さんもWeb学習を始めませんか。実践のお役に立ちますし、社員の底上げに役立ちます。以下から申し込めます。
・ FTA原産地証明
https://smoothcontact.jp/front/output/7f0000011cd83add1e8bba6fd68059
・ HSコード符番
https://smoothcontact.jp/front/output/7f0000014673dbcfef77861268ac5a
昨今、FTAの検認がかなり増えました。
当社のお客さんの相談も検認が半分を超えるようになっています。
また、RCEPでの検認も始まったようで、検認増加傾向は今後も続きそうです。
検認のサポートを様々経験してきて、感じたことがあります。
自己証明の場合、税関が窓口となりますが、税関が原産性を確認する際に見る視点が日本商工会議所とはどうやら違います。
日本商工会議所は原産地証明書発給の前に証拠書類を見ているのですが、税関は検認時に証拠書類を見るため、見るタイミングが確かに違います。
ただ、組織の傾向から検認時に気をつけなければいけないことがあることが最近の経験から分かってきました。
問題の無い原産地証明と証拠書類を作れば、どんなFTAの検認でも問題ないのは事実です。
ただ、この傾向を知ると知らないでは検認時の対処方法も違ってきますね。
検認が来ると、日本商工会議所や税関から問い合わせが来ます。
その際の回答を手伝うことが多いのですが、皆さんどの様な回答書を用意していますか。
一番感じる疑問は、「相手が分かるように正しく情報を伝達しているか。」ですね。検認での最初の問い合わせは「原産かどうかを示してください」になります。
企業側は輸出した産品の原産性を立証する必要があるのですが、その説明がわかりにくいことが大変多いですし、また、趣旨からずれる回答を記載されているケースが多くあります。
事実のみを簡素に伝えましょう。初期は過剰な情報も必要ありません。QC工程図など企業内部の人は分かるかもしれないが、初見の人が見て分からないものは分かるように加工(改変ではない)して示すべきでしょう。
相手を納得させる技術は本来生きていく際に必要だと思います。家庭でも、友人関係でも。相手が分かるか、という観点で提出資料を眺めてください。
私は長い期間コンサルタントなので、徹底的に鍛えられてきました。いきなり素晴らしい説明は難しいのかもしれませんが、「相手はこの回答書をどの様に見るだろうか」を考えつつ、書類を作成しましょう。
このスキルは他の場面にも有効ですよ。
第三者証明では、日本商工会議所に原産地判定を申請して承認が得られないと特恵原産地証明書の発給を受けることが出来ません。
それ故に、原産地証明の証拠書類が出来ると、日本商工会議所(実際は8つの商工会議所事務所から1つを選択)に証拠書類を提出し判定依頼を依頼します。
困るのは、そこで商工会議所から指摘されることが的を得ていない場合があること。
当社は企業に代り、原産地証明を行い、商工会議所に判定依頼をし、やりとりをして判定を受けるまでを代行業として行うことをしています。
FTAのコンサルティングと称して、原産判定までを具体的にやったことのない企業は信用できませんからね。理屈だけの企業が残念ながら存在するのは業界として困ったものです。当社は原産の判定を行う全ての商工会議所とのやりとりを経験しています。彼らの指摘ももっともだと思うところは、当然反映し、今後の代行業での糧としています。
今回は日インドCEPAの活用だったのですが、一般規則の適用品でCTCとVAを用意しなければなりません。ご存じの通り、CTCとVAでは対象となる部材表が違います。それに従って証明せねばなりません。
当社が提出した商工会議所からの指摘事項には納得がいきませんでした。いくつかあります(多くはこの場では伏せます)が、一番びっくりしたのはCTCの対比対象外の部材にもHSコードを付番せよとのこと。今までにも多くのインド向けの証明をしてきましたが、このような指摘は初めてです。
当方が指摘に対して主張をして、先方が当方の主張に対し、日本商工会議所国際部と打ち合せをした上で再び戻ってこられた回答は、HSコードの付番は必要ないが、表記はこうしてほしいということ。そこで戦っても仕方ないので、追加の表記は了承し、原産判定が下りました。
商工会議所の指摘事項は、「こうしなさい」と来るので、「通常の企業の人はそれに従うんだろうな。」と思うことが割とあります。(彼らの名誉のために申せば、なるほどと思うことも多くあります)
民間コンサルタントの私と、商工会議所の見解と企業はどちらをまず信じるかと言えば後者ですよね。それ故に、「おかしい」との文句が当社に来ます。当方は本当に困るのです。当方の間違いなら致し方ないのですが、多くを経験しているので、「この指摘、おかしい」と思うことがしばしあるのです。
今回の件の1つの事例、対象外の部材に対してHSコードを付番することは労力がとてもかかります。はっきり言って不必要です。指導される方は多くの案件をかかえてらっしゃるのでしょうが、もう少し勉強されたらと思います。また、商工会議所間での認識のギャップはいまだ解決されておらず、Aの商工会議所ではOKだったものが、Bではだめというものがあります。
商工会議所からの原産地証明の指摘事項、ありがたいことではありますが、当方もよく学んだ上で、指摘を咀嚼して、不必要なものは不必要と言えるようにならねばなりません。
今年に入り、相談事の多くがFTAにおける検認になりました。
それも、RCEPでの中国、韓国の検認発生がまだ確認できていない現段階です。中国、韓国からの検認が始まるとどうなってしまうのか、考えると恐ろしいです。
ご存じの通り、検認は数年前のFTA利用に対してやってきます。それに対してちゃんとした証拠書類をあらかじめ準備し、しかるべき社内での組織対応が確立されていれば何の問題もありません。
しかし、それが出来ていないために、企業内でのバタバタが発生してしまう。過去のものなので、検認を想定した証拠書類もないし、組織も出来ていないため、対応に苦慮している企業が多すぎます。
比較的多く感じるのは、日タイEPAと日EU EPA。
タイは積極的に検認を行っています。まぁ、彼らの積極性はとある理由から発生しているのですが。この国は、一度検認で原産性を否認することがあると検認をたたみかけてきます。ですので、最初の検認が肝心。関税を取れるところから撮ってやろうというきがありありです。
また、EUでの検認ではイタリアが目立ちます。イタリアが多いのは正直意外でした。が、仲間内で話していて、「税金が足らないのでは」という声に、妙に納得してしまいました。
検認はその対応体制としかるべき証拠書類が整っていれば、恐れるものではありません。手際よく行えば、すぐに終わるものです。大半の日本企業がそうでないのは、FTAを利用したいがために、日本商工会議所からの原産判定を取ることばかりに意識がいっているためです。
FTAで大事なのは、検認対応から考える原産地証明を行う事。日本商工会議所の原産判定が下りることが目的とすると検認で大変な目にあいますよ。
ここから当社の営業になりますが、自社が検認対応できているかを確認できる「無料FTA監査サービス」を行っています。(遠方の企業の方には申し訳ないのですが、交通費、場合により宿泊が必要な場合は、宿泊費は頂戴します)、備えあれば憂いなしと言います。一度ご検討ください。
詳細は、こちらをご覧下さい。