今日は、TKC全国会のお招きで、大阪でTPPについてのセミナー講師。
熱心な人が多かった。
FTA女子会や猫スズプロジェクトに関心のある人も。

世界で有利に戦うための考え方
本日、大手自動車部品メーカーを訪問いたしました。
テーマはグローバル・サプライチェーン
グローバルに展開しているこの企業だけではなく、多くの企業が海外での展開に悩みが尽きません。
特に、メガFTAだけではなく、乱高下する為替など、会社の経営環境に影響を与える要素が多く、それにより企業の活動に大きな影響があります。
今回のお話はそのグローバル・サプライチェーンのあるべき方向性をシミュレーションを交えて考えていけないかということでした。
前から、「FTAのみならず様々な要素を加味してSCMを考えるべき」と申しておりましたので、とても建設的なお話が出来ました。
シミュレーションは所詮シミュレーションですが、全世界を俯瞰的に定量的に見ることができ、戦略選定も客観的に行うことが出来ます。
こういったご相談が多いことは、当社のビジネスにとってもいいことですが(これが本音)、日本企業の海外戦略には欠かせないものと改めて感じました。
第9回Global Edge Forumセミナー開催のお知らせ
(名古屋、大阪開催)
「FTAプロフェッショナル・サービス」
Global Edge Forum(GEF)では、第9回目のセミナー「FTAプロフェッショナル・サービス」を2月25日に開催しました。好評につき、名古屋(5月12日)、大阪(5月13日)でも開催いたします。
今年はFTAでもメガFTAが多く表に出てきます。TPP、日EU、RCEP、日中韓。これらが締結、発効されますと日本からFTA対象国への輸出割合が20%だったものが、80%にまで跳ね上がり、海外ビジネス上でFTAは避けて通ることができないものになります。
また、メガFTAは「累積」という仕組みがあります。これが企業のサプライチェーン(調達~製造~販売)の仕組みを大きく変える可能性があり、日本企業はそれに対する準備が必要となります。
それに加え、TPPでは「自己証明」という商工会議所を経ない原産地証明をする必要があります。企業の管理体制によっては、証明が不十分だと、さかのぼって課税+追徴課税+輸入者との関係悪化+輸出先の税関での通関への影響といったリスクとなります。このことは企業のコンプライアンス上の問題となる可能性大で、企業のマネジメント層にも大きなインパクトを与えることは間違いありません。
GEFでは、そういったFTAにまつわる問題へのソリューションをご紹介することにしました。
記
テーマ:
FTAプロフェッショナル・サービス
日時:
2016年5月12日(木)13:30~17:00 名古屋
2016年5月13日(金)13:30~17:00 大 阪
場所:
名古屋:
名古屋ルーセントタワー28階 Conference Room G、H
名古屋市西区牛島町6-1(JR名古屋駅より徒歩約5分)
http://www.lucent-tower.jp/access/
大阪:
グランフロント大阪北館 タワーC 8階 ナレッジキャピタル カンファレンスルーム C05
大阪市北区大深町3-1(JR大阪駅(アトリウム広場)徒歩3分
http://kc-i.jp/access/
スケジュール:
13:30~13:40
開会のご挨拶
13:40~14:30
FTA原産地証明アウトソーシングサービスとFTA原産地証明プロセスの妥当性監査
株式会社ロジスティック 代表取締役 嶋 正和
14:40~15:30
FTA原産地証明の自動化システム ONESOURCE GLOBAL TRADE FTA
トムソン・ロイター
15:40~16:30
サプライチェーン最適化によるコスト マネジメント ソリューション
株式会社日立ソリューションズ
16:30~17:00
Q&A
参加料:
無料
お申し込み: ネットでHP(http://bit.ly/GEF20160512) から申込可能です。または、別紙の参加申込書をFAXもしくは、pdfをメールにて頂戴できますれば幸いです。
セミナーの案内資料は、こちらにあります。
FTA活用に関しての社内認知を高める活動を、最近「猫すずプロジェクト」と呼び、セミナーの度に呼びかけをしています。
FTAにおける原産地証明の企業内の問題、メガFTAが近い将来来ることによる問題の拡大とそれに伴うコンプライアンスリスク。
すべて、企業トップの認識がないと改善されません。
企業トップの意識づけをすることを推奨しているのですが、最近その活動が具体化している企業が多いのがとてもうれしいです。
この前も、私がFTAのコンプライアンス問題についてセミナーを企業に行いに行きました。
参加者は、専務、常務、取締役、事業部の上部管理職などそうそうためるメンバー。
ここで、FTAの監査を受けようということになりました。
経営陣も、その問題を報告されていないということで、聞いたらすぐに対応したのにとおっしゃっていたのが印象に残っています。
「猫すずプロジェクト」は声を上げることが、第一歩です。
最近の相談で多いのが、商品のサプライヤーの規模が小さく、輸出も全くしていない場合のFTA原産地証明取得のケース。
輸出なんて全くしていないサプライヤーなのだが、それを購入した商社など企業が海外に販売することで、結果として商品が輸出されている場合が増えてきた。
その際にFTAを活用したい商社など企業が原産地証明をとることに四苦八苦している。サプライヤーが、対応できないからだ。
小さい企業には、確かにFTAだの、原産地証明だの、同意通知だの、ちんぷんかんぷんだろう。
そういった場合にどうやって説得させて、彼らサプライヤーに証明をさせるか。
本当に一苦労である。
たいていの場合は、「EPA相談デスクにお誘いされたらどうですか。」と言うようにしている。ちゃんと説明を聞けば、わかるものである。
サプライヤーの皆さん、そうされては?
第9回 Global Edge Forumのセミナービデオとテキストを公開しました。
ビデオは私のものをまず公開しています。
例のごとく、映像は4Kまで。セミナーに使うプロジェクターもフルHDとしていますので、スクリーンのスライドもしっかり読めます。
GEFの第9回セミナーが無事終了しました。
「FTAプロフェッショナル・サービス」のタイトルでセミナーをしました。タイトルは格好いいですが、要は企業によるFTAに関するビジネスの紹介です。
商売色が強いので、反応はどうか不安でしたが、今までのGEFの中でもトップクラスの盛況ぶりで、安心しました。
やはり、一般論のセミナーではなく、問題を明確にし、その解決策を提示することには企業の皆さんは関心があることがわかりました。
セミナーの募集は1週間で満席となったり、できるだけ多くの人に聞いて頂きたいため、席のレイアウトを机席といす席のミックスにしたりと、参加希望者には優しくないセミナーとなったことが大きな反省材料です。
また、関西や中京ではしないのかという声も多くありました。
4月か5月になると思いますが、この第9回セミナーを大阪と名古屋で開くことを決めました。今回のセミナーの内容、運営の反省を踏まえ、よりよいものにしてお届けしたいと思っています。
昨日(2016年2月24日)に岡山市の中国銀行本店でTPPのセミナーがありました。
セミナータイトル: EPA・TPP活用セミナー
セミナーは13:30~17:00と長丁場で、セミナーの内容も多岐にわたっています。
参加者は約40名。
この地域は自らが輸出する事の少ない地域とのこと(正岡氏)。そういう意味では少し関心から外れる内容だったかも知れません。
ただ、国内の企業に供給している企業も、その商品が結果として輸出されているケースが少なくありません。
その場合、間接的にしろFTAとの関係は存在し、生産者として、原産地証明の申請をするか、サプライヤー証明を出す必要があるケースもこれまた少なくありませんので、無関心ではいられません。
参加者のなかで、一番前の席に座られ、熱心にメモをとられている方と最後にお話ができました。いろいろと話した中で特に印象的だったのが、「なんで皆さん前に座って聞かないのですかね。」とおっしゃられたこと。
本当にその通り。
時間を使っているのだから、何かを得て変えることは大事なこと。
こういう会社がFTAを活用するとちゃんとできるのですよね。
有名な会社の方でした。いい方が働いていらっしゃいます。
PS
セミナー前に外でスタンバイするのにスターバックスに入りました。
支払いの段で、千円札を出そうとすると、ファスナーに引っかかり、紙幣が真っ二つに。紙幣は丈夫だと思っていたのでびっくり。
中国銀行に入り、セミナー会場の前に本店のカウンターで相談すると、両替が可能でした。
とてもすてきな対応をされ、いい気分でした。いい銀行です。