HS Code Finder 2の機能追加

今やっているAIのHS Code Finder2ですが、商品説明用の写真、ファイルを追加できるようにしました。

例えば、このような写真だけを示してHSコードを問いました。

こんなように、単なる魚の写真で魚の品種を特定、それを元にHSコードを推論します。

有能ですね。

AIによるHSコード符番:続報2

HS Code FinderをChat GPTを使って作成を試みています。

このバージョンはバージョン2として先のモデルとは別に作成しています。

それとは別に、Geminiでもモデルができないかをトライしています。

ChatGPTと違い、GeminiはAIモデルのレベルの違いがありますが、無料で作ることができます。
 

モデル事の優劣比較をしていきます。

AIによるHSコード符番:続報

以前に、HSコードの符番をAIで行う事をトライしていることをお伝えしました。

お知り合いのHSコードのプロの方にお使いいただき、正しく符番できない項目を教えて頂きました。

それを直そうと思ったのですが、ふと、AIによるモデリングがそもそもよくないことに気づき、修正をしました。
 ・プロンプト構成
 ・参照する情報(情報そのものではなく、持たせ方)

それを修正して、正しく符番できないものを再度トライアル。

結果は、間違った問題全問正解!!!

これから符番が正しくできないものも出てくるとは思いますが、AIに正しい情報を伝えることが当たり前ですが、先ずは肝心ですね。

Googleの検索エンジンとAIエージェント

今日、なにげにYouTubeを見ていましたら、HubSpotの代表が話をしていらっしゃいました。

Googleの検索結果は60%リンクはクリックされないとのこと。

AIエージェントが探してきて、結果まで表現してくれるのでクリックする必要がないとのこと。Google広告が意味をなさないことを言っています。Googleもその現状に危機感を持っていて、早急なシフトを行っていてその一つがAIだそうです。

今まで、少なくない金額をGoogle広告に出していました。

今後は意味が薄くなるのは明らかです。

またSEO(Search Engine Optimization)が大事だったのですが、今後はAIOだそうです。

ホームページだけではなく、マルチのSMSを使って、総合的なマーケティングAIエンジンに情報を拾ってもらうように対応するべきだと、代表はおっしゃっていました。

難しい時代ですね。

AIによるHSコード符番GPTs

最近の投稿は、AIがらみばかりですいません。

作ったGPTsをHSコードのプロの方に使っていただきました。

判定が間違っている例を出していただき、感謝しています。

これからこのモデルに対してプロのご意見を伺ってチューニングしていきます。

ロジスティックのAI-powered HS Code Finder (続:他にない強み)

ロジスティクスのAIを使ったHSコード附番ツールは、他にはない強みが必須です。

このツールでは、税関が提示する情報を基盤としつつ、ロジスティックとして長年培ってきた独自の情報もソースとして活用しています。具体的には、当社を支援いただいているHSコードのプロフェッショナルによるセミナー資料、Web学習ツール、コンサルティング時の資料など、現場から生まれた貴重な情報を積極的に取り入れています。

これらの独自ソースを加えることで、ツールの精度はさらに向上し、より実用的なものとなります。

引き続き、開発に尽力してまいります!

ロジスティックのAI-powered HS Code Finder

ロジスティックのAIを使った、HSコード符番ツールを作成中であることをお話ししました。

企業が作るAIを用いたHSコード符番ツールは、

 ・ 企業の対象の材料、商品に限定

 ・ 企業の持つ情報を用いて、HSコードを符番

 ・ (多分)ピンポイントでHSコードを提示

するものであると感じています。

立場の違いがあるので、同じものを作ること、特にピンポイントでHSコードを特定するのは、初手では難しいと考えています。

私が作るのは、

 ・ 広くHSコードをカバー

 ・ 曖昧な検索から始まって、可能性のあるHSコードを提示。その妥当性もAIにより提示

 ・ より正しくHSコードを特定するためのポイントを提示

するものにしています。

例えば、「ガスケット」を調べると、現段階ではこのような答えを出します。

推定HSコード

4016.93 (加硫ゴム製ガスケット・ワッシャーその他のシール)

わかりやすい解説

  • 40類は「加硫ゴム製品」を扱います。
  • 4016項は「その他の製品(加硫したゴム(硬質ゴムを除く。)製)」で、その中の 4016.93号が “ガスケット、ワッシャーその他のシール” と明示されています。
  • 合成ゴム/天然ゴム、形状の違いを問わず、金属を含まない単一のゴム製ガスケットはここに分類されるのが原則です。
  • 実務上も、イソプレンゴム製やNBR製の円形フランジガスケットを 4016.93 へ分類した事例が示されています。

確からしさ(推定精度): 60 %

ご提示いただいた情報が「ガスケット」という一般名のみのため、材質・用途・構造が不明です。代表的なゴム製であれば上記コードである可能性が高いものの、次のような条件で別コードになる点にご留意ください。

主な材質・構造代表6桁HSコード補足
プラスチック(シリコーン樹脂など)3926.90“その他のプラスチック製品”として扱われた事例あり
金属単体(鉄鋼・銅等)でワッシャー形状7318.21(鉄鋼)7415.21(銅合金)座金(ワッシャー)として分類
金属+非金属の複合(メタルシート+非金属芯など)8484.10 / 8484.90金属と他材質の複合品やセット品は 84.84 項へ
アスベスト繊維を含むもの6812.99 など68類 “石綿製品”
未加硫ゴムシート状(加工途中)4008.21 など素材の段階であれば 40.08 項のシートに該当する例

次のステップ(精度を上げるために教えてほしいポイント)

  1. 材質:ゴム・プラスチック・金属・複合材 など
  2. 用途/機械名:自動車エンジン、配管フランジ、冷蔵庫用など
  3. 構造:単層? 金属シート+フィラー? セット販売か?

これらを教えていただければ、9桁統計番号まで含めてさらに的確なコードをご提案できます。

といった可能性を絞り込む答えを出してくれます。

問題はどの様に精度を上げるかですね。

使ってもらって、その精度を上げたいと思います。

AIをFTA-BPO業務に活用できないかトライアル中

企業の中では、HSコード符番にAIを活用を始めています。

私もAIが活用できないかをトライアルし始めました。

今の作成状況は以下の様なものです。(4色ボールペンを検索)

通常のchatGPTでは以下の様な結果でした。

私のトライしているchatGPTを試してみたい人は以下へお教えください。

info@logistique-inc.com

FTA-BPO 002: なぜ私たちがFTAの業務のアウトソーシング受託を行うのか

FTA-BPO 002:なぜ私たちがFTA業務のアウトソーシング受託を行うのか

これまで私たちは、企業向けにFTA(自由貿易協定)の活用指南を行うコンサルティング業務に注力してきました。また、書籍やWeb学習ツールの開発を通じて、企業の皆さまがFTAを理解し、実務で活用できるよう教育サービスも提供してきました。

そんな私たちが新たにアウトソーシング受託事業へと進出した背景には、市場環境の変化があります。その理由をいくつかの視点からご説明します。


1. 企業上層部のFTA業務への関心低下

日本企業はこれまで、TPP(CPTPP)、日EU EPA、RCEPといった大型のFTA導入時に、対応策を講じてきました。これらの協定が発効された当時は、企業内でもFTAへの関心は非常に高いものでした。

しかし、近年は新たな大型FTAが目立たず、企業の関心は他の経営課題に移っています。それに伴い、FTA業務への人員配置も消極的になり、他部門同様、人員削減の影響を受けています。その結果、FTAの実務運用はますます困難になっています。

一方で、FTAの運用においては、検認対応を含め、より高度な証明の質とコンプライアンス対応が求められるようになってきました。

FTA業務は、企業の通常業務とは異なり、専門的な知識と経験が必要です。しかし、企業はこの分野に人材育成のための投資を以前ほど行わなくなっています。そのため、FTA業務に関する社内スキルは年々低下しているのが現状です。

優秀な人材はどの企業でも引く手あまたであり、FTA業務に十分な人材を割く余裕がなくなっているのです。


2. 教育と実務のギャップの再燃

過去に、私たちがFTAの教育や組織改革プロジェクトを支援した企業があります。その企業から、プロジェクト実施から3年後、再び相談が寄せられました。「FTAの教育セミナーを再度実施してほしい」との依頼です。

なぜ、今になって再び教育セミナーの要望が出てきたのでしょうか。

それは、社内でFTAの知識と実務スキルが維持されず、担当者の異動や退職によってノウハウが失われてしまったからです。結局、企業はまた一から教育をやり直す必要に迫られています。

このような現実を踏まえ、私たちは単なる教育支援にとどまらず、FTA業務自体を請け負い、企業の負担を軽減しつつ、コンプライアンスを確保するアウトソーシングサービスを展開するに至ったのです。

FTA-BPO 001: FTA-BPOという言葉を使うこと

FTA-BPOとはややこしいですね。

原産地証明関連の企業の業務をアウトソーシングで受託する仕事です。

Business Process Outsourcingの略称です

業務受託とかいえばわかりやすいでしょうか。

私たちが実施しているのは、FTAの関連業務を企業の人材が行うのではなくて、私たちが代わりに行う事です。

FTAの関連業務は企業に取っては面倒くさいものです。状況のアップデート(国間の協定ですのでアップデートされることが少なくない)、協定の内容理解、原産地証明をHSコード符番など確実に行うこと、原産判定をする機関とのやりとり、検認時の対応(とても面倒くさい)、証拠書類の確実な保管とアップデートなど専門的知識をもって継続的に行う必要があります。

企業に取って問題なのは、これらの仕事をする人がずっと同じとは限らないこと。

企業では人事ローテーションがあり、3~4年で頑張って学んだら他部門へ異動となることはざら。異動先でも有効な知識ならいいのですが、まず企業ではFTAに関与しない限りは不必要な知識です。

年配者で割と長くFTA業務を行う事もありますが、その人が定年退職した場合、ノウハウを他の人に移転することもなかなか難しい。

こういった問題から、自社で行うよりは、外部のプロに継続的に対応してもらった方が実は安く、かつ、正確に業務を行う事ができるのです。

経験をしたことのない方には理解が難しいでしょうが、FTAでは「検認」があります。

相手国により、FTAの原産地証明を使って関税を減免した数年後に、その証明が正しいかの査察があることです。昔に行った証明が正しいことをきちんと示すことが大事なのですが、以外とこれがむずかしい。担当者が異動・退職していたり、そのせいで証拠書類が見つからないなど、

検認は、企業のコンプライアンスに絡む問題ですので、FTAを活用する以上、企業は本来ちゃんとした体制を組んでおくべきなのですが、企業の経営者はFTAによる関税削減にばかり気を取られて、コンプライアンス部分を知らないことが多いのです。検認で否認されれば、企業に取っては面倒な問題を抱えるのにもです。

また、最近は新規でRCEPなどの大型のFTAがなくて、日本の企業は忘れがち。人材を配置することもなおざりとなっています。

そういった問題を企業が被らないように、FTAに特化した業務受託BPOをプロフェッショナルと一緒に立ち上げたのが、当方のFTA-BPOです。