営業戦略とFTA:なぜ日本企業は企業戦略にFTAを組み込まないのか

昨日、FTAアドバイザー契約をしている企業から、RCEPを使って輸入企業にFTAの関税削減効果をシェアをお願いするための方策を相談されました。

これは常日頃から私が言っているFTAの戦略的活用の一つです。
・他にもサプライチェーンなど論点はあります

FTAによる関税削減は、原産地証明という苦労を輸出企業が行い、輸入関税の削減とう果実を受けるのは輸入企業というアンバランスさを持っています。

輸入企業(=お客様)から言われて行う必要悪がFTA業務になっているのです。

今日の今日まで、日本企業のFTA活用の大半(感覚的に95%)は顧客から言われてFTAを適用し、証明の苦労をする一方、関税削減の恩恵を受けるのは輸出企業のグループ企業でない限り、輸入企業というアンバランスを続けています。

どうやって関税削減の成果のせめて一部でも取り込むようにする施策を日本企業は考えないのでしょうか。

先の企業のような相談が増えることが、海外販売戦略で利益の果実を得る日本企業が増える事に繋がります。

FTAニュースを日々更新して

FTAニュースを日々更新しています。

最近は、FTAではないのですが、アメリカのトランプ関税が話題というか問題になっていますね。

ターゲットは中国だけではなく、近隣のカナダ、メキシコにも広がっており、また他の国にも影響がありそうです。

それ故に、どうしても記事数が多くなります。多分就任してしばらくは同じなのだと思います。

トランプ大統領は政治家なので、その通りの実施になるかは分かりませんが、アメリカ市場にウエイトがある企業は気が気ではありません。

サプライチェーンの変更を余儀なくされるのは間違いないでしょう。

半年前に、中国で作ったものをアメリカで販売している企業の社長さんから相談がありました。社長はアメリカにも長くいらっしゃったことがあり、「今回はトランプ」と断言されて、ビジネスをどうするかを思案されていました。

中国で作ったものをアメリカで売る、これは関税アップの対象になります。であれば、どうすべきか。生産をどこまで他国へシフトできるかをパターンを描き、共に考えました。せこい手も使いながら。

アメリカは他国と違い、読めない国です。対処した方法で、迂回輸出と言われないようにしなければなりませんが、断定してくることもあります。いろいろな可能性を模索しました。

今後、こういったアクションがいろいろな企業で行われるのでしょうね。

以降は個人的な感想ですが、本当にアメリカは「ドラえもんのジャイアン」ですね。好き勝手やってくれる。いい部分もあるのですが、余りに勝手すぎます。同盟でなければ好き勝手やってくれる中国と余り変わらないと思います。

第25回FTA戦略的活用研究会 大阪のご案内

■■ 第25回FTA戦略的活用研究会 大阪のご案内 ■■

第25回FTA戦略的活用研究会は以下の内容で開催します。

東京会場のメンバーでお越しいただける方は、歓迎いたします。

1 FTA活用に関する問題点と解決方法の討議  

  ・2月の研究会で企業の抱えるFTA活用の悩みをメンバーで話し合うことを行います。

  ・第3回目はオリエンタルモーターの方にFTA活用アップデートをお願いします

オリエンタルモーター株式会社

FTA活用アップデート

2 FTA研究会意見交換: 検認の定期的調査
今回は、関心トップの「検認」定期調査です。

皆さんのご経験、ご関心をお聞かせください。

日時

2024年12月16日(月) 15:00~17:00

まだメンバー企業ではなく、ご関心のある方はこちらからお問い合わせください。

第98回FTA戦略的活用研究会 東京のご案内

■■ 第98回FTA戦略的活用研究会 東京のご案内 ■■
以下の内容で開催したく思います。
研究会メンバーでの情報共有:検認定期調査
前回の研究会で、研究会でテーマに従い、情報交換しようということになりました。

今回は、関心トップの「検認」定期調査です。

皆さんのご経験、ご関心をお聞かせください。

日時
2024年12月13日(金) 14:00~17:00

まだメンバーでないがご関心のある会社の方はこちらからお申し込みください。

先日のFTA-BPOセミナー反響がありがたいです

先日、FTA-BPOセミナーを行いました。

テーマは「FTA業務の悩みと解決方法」

このセミナーでは、FTAの原産地証明を行っていることでの担当者、企業の悩みについて示し、その対策方法を語っています。

究極の対策方法は、(宣伝になりますが)FTAの原産地証明業務をプロに業務委託(BPO:Business Process Outsourcing)をご紹介しました。

BPOに対しては、参加者の方から反響があり、原産地証明で悩むよりそこは外部に預けて、運用に集中、ひいては本業に集中したいという声を多く頂きました。

BPOするとコストが高いと思われますが、新人が分からずに勉強して、苦労して原産判定をする時間と、プロがちゃちゃっと見て1~2時間で証明する事のどちらが精度高く、安価に出来るかは明らかです。実際サービスとしては安価だと思っています。

御社でも、選択肢の一つとしてお考えになられるとよろしいかと思います。

内容に関して詳しく知りたい方はこちらからお問い合わせください。

第97回FTA戦略的活用研究会はなかなかおもしろい会でした

第97回FTA戦略的活用研究会はなかなかおもしろい会でした。

企業プレゼンはDICさんが発表。

FTA活用の今のお話を伺いました。事業部の担当にFTAのライセンスを企業として配布し、意識と知識を高めているのは素晴らしいと思いました。

後半は、研究会で調査し、意見交換するテーマを何にするかを議論しました。

多くの意見が出て、多数決で当面の課題を選出しました。

具体的な項目名は別に報告しますが、第一回はやはり皆さんの関心のある「検認」のいまです。

このテーマは定点観測を皆さん希望されており、半年に一度は調査、議論しようと思っています。

このFTA戦略的活用研究会、ご関心がおありでしたら、このHPからお問い合わせください。

FTA-BPOセミナーの評価をFTA戦略的活用研究会で伺いました。セミナービデオはお好きにお使いください

参加企業から、社内でセミナービデオと資料を使ってもいいかと聞かれました。

当然、「お使いください。」と申しました。資料のpdfも利用可能です。

皆さんもお使いいただいて結構です。

ビデオから入られた方は、資料がないと思いますが、資料申し込みをいただけますと、条件はありますが、お送りします。

よろしくおねがいします。

FTA-BPOセミナー 第1回のビデオをYouTubeにアップしました

2024年11月19日に行いました、FTABPOセミナー第1回「FTA業務の悩みと解決方法」のビデオをYouTubeにアップしました。

FTABPOセミナー第1回「FTA業務の悩みと解決方法」
企業、特に担当者が抱えるFTA業務の悩みは尽きることがはありません。 原産地証明、検認に対する恐れ、業務の継続性の不安などFTA業務に対する悩みを紐解き、それに対する解決の道筋を企業事例も含めて提示します。また、当社を中心とした、FTAにおける日本一流のメンバーによるFTA業務支援サービスもご紹介します。

パート1 (60分) 
原産地証明、検認に対する恐れ、業務の継続性の不安などFTA業務に対する悩みとその解決案
株式会社 ロジスティック  代表取締役 嶋 正和

パート2 (30分) 
企業が抱える悩みと対処:企業事例
FTAラボ 所長 國松 佳史

■■ 日時 ■■ 2024年11月19日(火) 14:00~15:30

Teamsの録画で、音が聞こえにくい可能性があります。

その際は、以下のビデオもお試し下さい。

パート1

パート2

FTA-BPOセミナー第1回、好評のうちに終了しました

FTA-BPOセミナー第1回、好評のうちに終了しました

2024年11月19日に行いましたが、220名の方にご参加頂きました。

Teamsのタウンホール機能を使いました。配信はお一人を除き問題なく行えたと思います。

この内容は、ビデオにて閲覧できる予定にしています。

次回は第2回。FTAの基礎について、藤森さんより語っていただきます。

セミナーの詳細はこちらから。

【新規投稿はこの後⬇】無料FTAセミナー003「HSコードの基礎」(2025年1月23日:Web開催)開催

FTA BPOチームがお届けする無料FTAウェビナー第3弾。
今回は、HSコードに関する基本的な内容を専門家がお話しします。業務に携わる初心者の方にぴったりの内容です

Webのみでの開催となります。
ふるってご参加下さい。

HSコードの基礎」(60分)

FTA原産地証明に関する基本的な内容を専門家がお話しします。業務に携わる初心者の方を対象としています。
FTAとは何かから知りたい方にぴったりです。

宮崎 千秋氏
–大蔵省入省(門司税関)
–関税局課長補佐(品目分類)、WCO 事務局TA、税関研修所主任教官、関税局特殊関税調査官、同国際協力専門官、東京税関調査保税部次長、神戸税関監視部長、横浜税関業務部長、同監視部長などを歴任
–日米税関手続の比較調査、関税評価制度の導入、HS 導入及び運用、米国スーパー301交渉、京都規約改正作業、ASEAN 共通関税率表の作成及び同FTA 原産地規則研修教材作成等に携わる。日本におけるHSコードの第一人者
–FTA BPOチーム メンバー 

■■ 日時 ■■
2025年1月23日(木) 14:00~15:30

■■ セミナー形式 ■■

Webでの開催のみ(Teams利用)

セミナーへのご参加は、実際にFTAを活用する企業に限定させていただきます。
お申し込みの後、ご参加頂く方にリンクをお送りいたします。

■■ 申込み ■■
下記のフォームにご記入の上、送信ボタンを押してください。

フォームURL: 

https://smoothcontact.jp/front/output/7f000001376d99dd41b17f97f3283026

■■ 今後のセミナーに関して ■■

今後、FTAに関するセミナーを他の講師を招いてWebで行う予定です。以下のリンクでセミナー案内をメールにてお送りします。

https://smoothcontact.jp/front/output/7f0000011c302b5ef23e4bdeee5f593f

短縮アドレス: https://bit.ly/FTA_Sem.inar_Toroku