企業のFTA業務の生き字引の方の異動

本日、お客様からちょっとショックなお話を伺いました。

その会社は大企業で、FTA業務の生き字引の方。その人以外にその会社のFTAを語れないのです。

その人をその会社は人事異動で他部署に。

そして、新任の方が赴任。必ずしもFTAに明るい方ではありません。

もと担当の方の異動は本社内なので少し安心。新任の方も比較的聞きやすい環境にはあります。

このことは、会社はFTAのノウハウの問題を考えていないことの傍証です。

個人に帰属してしまっているFTAのノウハウを如何に一元化し、企業のものとするのか。それをしなければならない矢先の出来事。

この異動がアメリカなんかだったら、この企業はどうするのでしょうか。

人の異動は、その人の成長のためにも大切ですので、否定はしませんが、コンプライアンスに関わるFTAでその準備もできていないときの出来事。

明らかに企業はFTAのコンプライアンスの側の問題を考えていないことを露呈してしまいました。

無料セミナー:「FTAプロフェッショナル・サービス」

小生が主催しますGlobal Edge Forum(GEF)では、第9回目のセミナーを2月25日に開催します。
今年はFTAでもメガFTAが多く表に出てきます。TPP、日EU、RCEP(ASEAN10カ国と日中韓ほか3カ国)、日中韓。これらが締結、発効されますと日本からFTA対象国への輸出割合が20%だったものが、80%にまで跳ね上がり、海外ビジネス上でFTAは避けて通ることができないものになります。

また、メガFTAは「累積」という仕組みがあります。これが企業のサプライチェーン(調達~製造~販売)の仕組みを大きく変える可能性があり、日本企業はそれに対する準備が必要となります。

それに加え、TPPでは「自己証明」という商工会議所を経ない原産地証明をする必要があり、企業の管理体制によっては、証明が不十分だと、遡って課税+追徴課税+輸入者との関係悪化+輸出先の税関での通関への影響といったリスクとなりますし、企業のコンプライアンス上の問題となる可能性大です。

GEFでは、こういったFTAの課題へのソリューションをご紹介することになりました。

テーマ:「FTAプロフェッショナル・サービス
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FTA原産地証明アウトソーシングサービスとFTA原産地証明プロセスの妥当性監査
-株式会社ロジスティック
FTA原産地証明の自動化システム
-トムソン・ロイター
サプライチェーンの最適化によるコストマネジメントソリューション
-株式会社日立ソリューションズ

 

FTA: 原産地規則とその解釈の難しさ

経済産業省委託事業でEPAアドバイザーをしていますが、いつも悩まされるは、経済産業省や日本商工会議所が記載していることと、企業がそれを解釈することのギャップです。

「生産者」の定義に関して、以前アドバイスをした企業から質問がEPAデスクにあったのですが、「経済産業省のHPと嶋のいうことが違う」というものでした。

設計や品質保証をしているだけでは「生産者」としては認められません。

ただ、企業からすれば「そこまでやっているのだから生産者だろう」という気持ちになります。残念ながら、証明ルール上はそうはならないのです。

ただ、その内容を説明資料の文言から読み解けないことも理解できます。

EPAデスクから丁寧に説明して頂くようお願いしましたが、アドバイザーとして本当に悩ましい。

国はEPA(FTA、TPP)を使え、というのですが、明確な原産地規則を企業がわからない以上、その要望の実現は困難であると思います。これは国のFTA活用推進の大きな課題でしょう。

浜松にて、外務省・浜松商工会議所共済のセミナー「メガFTA時代の到来とTPPの活用」で講演してきました。

浜松にて、2016年1月18日に外務省・浜松商工会議所共済のセミナー「メガFTA時代の到来とTPPの活用」がありました。

そこで、小生が講演をしてきました。

13:30~  開会・冒頭挨拶  衆議院議員 城内 実 氏

13:40~  「TPPがもたらすメガFTA時代」 外務省経済連携課長 岩本 桂一 氏

14:35~  「TPPが変える企業のグローバル戦略」 株式会社ロジスティック 嶋 正和 氏

15:30~  パネルディスカッション「メガFTA時代の国際ビジネスを考える」
・ モデレータ 大阪商工会議所 麻野 良二 氏
・ 三井物産株式会社 貿易・物流管理部
輸出入貿易管理室 マネージャー 武田 ゆかり 氏
・ ヤマハ株式会社 物流システム部 企画担当次長 河田 敏幸 氏

17:15~  懇親会

 

150名の参加者がいらっしゃいました。浜松は本当にFTAでは活発なエリアです。

セミナー風景
セミナー風景

今年はメガFTAによるグローバルSCMの変革の年。日本企業も動き出した

今年は、TPP、日EU、そしてRCEP、日中韓の大筋合意を迎える(だろう)年です。

このインパクトは日本企業にとって決して小さくありません。

今までの日本の輸出の中に占めるFTA(EPA)締結国向け比率は約20%。

これに、TPPが入ると+20%、日EUが入ると+10%、そしてRCEPが入ると約30%となります。

全部足し合わせると80%。貿易の80%がFTA関連国となります。

これは大きな変化です。輸出の殆どでFTAが使えるようになるということ。

使わない理由がありません。

そのこともあってか、弊社コンサルティングに対する問い合わせが多く来るようになりました。

昨日もとある大手機械メーカーにサービスの説明に行ってまいりました。

世界的なSCMを見直することを考えているとのことで、どういうアプローチがいいか思案されている様子。

想定される経営環境の大きな変化への対応に対するコンサルティングの提案書が欲しいとのこと。

日本企業も変わりつつありますね。

いよいよ、FTA/EPAのプロフェッショナル・サービスを展開します

いろいろあたためてきましたが、これからFTA/EPAのプロフェッショナルサービスを展開します。

すでに、FTA/EPAの原産地証明に関係する

  • 原産地証明業務のアウトソーシングサービス
  • 企業の原産地証明の妥当性を検証するオーディットサービス

は、実施を初めて、好評を得ています。

これから進めるのは他社と協業した複合サービスです。

GEFのセミナーを2月25日に予定しています。その際にはこのサービスの内容を発表しますので、お楽しみに。

 

とてもびっくりした

現在、自動車メーカーのアフターパーツのEPA適用のお手伝いをしています。

アフターパーツの大半は、自動車部品メーカに作ってもらった部品で、内政部品はごくわずかです。

EPAでの原産地証明書を取得するには、どうしても自動車パーツメーカーの協力が不可欠で、多くの企業にその協力依頼をしました。

多くの企業は(その温度差はあるのですが)好意的に対応していただきました。

その中に1社だけ、「当社は企業の方針としてEPAへの対応を行わない」と宣言された会社がありました。

自動車パーツで、EPAへの対応をしない宣言?

正直びっくりです。TPPでアメリカ、日EUでヨーロッパ、そしてRCEPもしくは日中韓FTAで中国が今後対象になってくるだろう中で、「企業の方針でEPAへの対応を行わない」とおっしゃるのです。

当然企業の戦略ですから、企業の自由になさればいいのですが、FTA、EPAへの対応を納品の条件とされる企業も増えている中で、そういう宣言をされる企業はとても大胆です。場合により仕事を失います。

よほど商品に自信がないとできないことですね。

原産地証明アウトソーシング事業

化粧品の企業からの受託した原産地証明アウトソーシング事業、生産者が別であったこともあり、途中少しややこしかったのですが、本日、24品番の原産品判定番号を頂戴しました。

顧客の立場でもあり、また、商工会議所の気持ちもよくわかる立場で改めて制度を考えるといろいろなことが課題としてあります。

でも、この年末の忙しい中、ご対応いただいた商工会議所にはまずは感謝の念を表したいと思います。

ありがとうございました。

 

 

EPA活用セミナーで、松江に来ています

EPAの活用セミナーで日本全国を回っています。今回は10カ所目です。

今回は松江。残念ながら雨模様。

今回の(も)テーマは、「EPA活用による企業メリット」

多くの方に来て頂きました。

EPA活用事例では、大阪のタスコさんと千茶荘さんでした。

EPA活用セミナー@松江
EPA活用セミナー@松江 2015年12月15日