日EU・EPAでの関税撤廃スケジュール(精密機器・楽器・光学機器など)

日EU・EPAでの関税撤廃スケジュールを記します。

今回は精密機器・楽器・光学機器などです。

  • 光ファイバー、光ファイバーケーブル
    • 即時撤廃、2.9%
  • カメラ用レンズ
    • 4年目撤廃、6.7%
  • 眼鏡、サングラス
    • 即時撤廃、2.2%~2.9%
  • 写真用のフラッシュライト
    • 即時撤廃、3.2%
  • マイクロメーター、パス、ケージ
    • 即時撤廃、2.7%
  • 回転計、生産量計
    • 6年目撤廃、1.9%
  • ストロボスコープ
    • 6年目撤廃、2.6%
  • 楽器
    • 即時撤廃、1.7%~4%

注:%は2013年4月時点のMFN税率です。

日EU・EPAでの関税撤廃スケジュール(家電、産業用機械)

日EU・EPAでの関税撤廃スケジュールを記します。

今回は家電、産業用機械です。

  • ディーゼルエンジン(船舶、自動車用除く)
    • 即時撤廃・4年目撤廃、4.2%
  • ガスタービン
    • 即時撤廃・4年目撤廃、4.1%
  • エアコン
    • 即時撤廃・4年目撤廃、2.2%~2.7%
  • 横旋盤
    • 4年目撤廃、2.7%
  • 産業用ロボット
    • 即時撤廃、1.7%
  • 射出式・圧縮式のゴム・プラスチック成形用の型
    • 即時撤廃、1.7%
  • 油圧電動装置用、空気圧電動装置用の弁
    • 即時撤廃、2.2%
  • リチウムイオン電池
    • 即時撤廃、2.7%
  • カラーテレビ
    • 6年目撤廃、14%
  • ベアリング
    • 即時撤廃・6年目撤廃・8年目撤廃、7.7%~8.0%

注:%は2013年4月時点のMFN税率です。

日EU・EPAでの関税撤廃スケジュール(鉄鋼・鉄鋼製品、非鉄金属)

日EU・EPAでの関税撤廃スケジュールを記します。

今回は鉄鋼・鉄鋼製品、非鉄金属です。

  • 鉄鋼
    • 即時撤廃、1.7~7%
  • ステンレス鋼製の管用継手
    • 即時撤廃、3,7%
  • 鉄鋼製のチェーン、ばね
    • 即時撤廃、2.7%
  • 鉄鋼製のねじ
    • 即時撤廃、3.7%
  • 鉄器の一部(南部鉄器等)
    • 即時撤廃、3.2%
  • アルミニウムの箔
    • 即時撤廃・6年目撤廃、7.5~10%
  • チタンの粉、くず等
    • 即時撤廃・6年目撤廃、5~7%
  • のこぎり、ブレード
    • 即時撤廃、1.7~2.7%
  • 卑金属製の手工具
    • 即時撤廃、2.7%
  • ナイフ
    • 即時撤廃・6年目撤廃、2.7%~8.5%
  • 卑金属製の錠
    • 即時撤廃、2.7%
  • 自動車用の卑金属製の取り付け具(蝶番及びキャスターを除く)
    • 即時撤廃、2.7%

注:%は2013年4月時点のMFN税率です。

日EU・EPAでの関税撤廃スケジュール(繊維・繊維製品)

日EU・EPAでの関税撤廃スケジュールを記します。

今回は繊維・繊維製品です。

  • 毛の糸・織物
    • 即時撤廃、3.2~8%
  • 綿の糸・織物
    • 即時撤廃、4~8%
  • 化合繊の糸・織物
    • 即時撤廃、3.8~8%
  • 不織布、特殊糸
    • 即時撤廃、4~12%
  • コーテッド織物類(工業用繊維など)
    • 即時撤廃、4~8%
  • 衣料品(ジャケット、ネクタイなど)
    • 即時撤廃、6.3~12%
  • リネン類(タオルなど)
    • 即時撤廃、6.9~12%

注:%は2013年4月時点のMFN税率です。

日EU・EPAでの関税撤廃スケジュール(化学)

日EU・EPAでの関税撤廃スケジュールを記します。

今回は化学です。

  • 医薬品の原料
    • 即時撤廃・4年目撤廃、4~6.5%
  • 合成樹脂の一部
    • 即時撤廃、5~6.5%
  • プラスチック製のフィルム
    • 即時撤廃、5.7~6.5%
  • 印刷用・筆記具用カラーインキ
    • 4年目撤廃・8年目撤廃、6.5%
  • X線用写真フィルム
    • 即時撤廃、6.5%

注:%は2013年4月時点のMFN税率です。

日EU・EPAの原産地証明書は・・・

日EU・EPAの原産地証明書は、TPPに引き続き、自己証明とのことです。

いよいよ自己証明が趨勢になりそうですね。

EUは、FTAで検認を行うので有名です。

韓国とEUのFTAでも際だった検認(FTA利用における原産地証明の確からしさを輸入国から確認を要求すること)の数が記録されています。

年間に2800件以上、つまりは営業日当り13件弱の検認が韓国EUでなされています。これが日本になると経済規模からもっと多くの検認がされる事になるでしょう。

検認で「証明が否認」されれば、FTA活用で関税の減免を受けたメリット金額は全て払うことになることは当然として、追加でペナルティを支払うことになります。

日EU・EPAが自己証明となれば、企業側の運営は大変なことになります。原産地証明が正しくても、検認への対応をせねばならないし、もし間違っていたら、とても面倒なことになります。

その準備は今から初めても遅くはありません。

当社では、会社のFTA原産地証明が妥当かどうかの検証をするサービスをしております。

詳しくはこちらにリーフレットがあります。

 

ジェトロの日EU経済連携協定(EPA)大枠合意セミナーに行ってきました。自動車関連の関税引き下げは・・・

さすがに「大枠合意」なので、セミナー自身の時間は1時間。(質疑+30分)

講演者

  1. 日EU・EPAの概要
    • 外務省 欧州連合経済室長 大塚 和也氏
  2. 日EU・EPA合意の企業に取っての意義
    • 経済産業省通商政策局 経済連携課長 山口 仁氏
  3. 日EU・EPAと新たなビジネス機会
    • ジェトロ 海外調査部 欧州ロシアCIS課長 田中 晋氏

細かいことは詰まっていない領域が多いようです。

EU側の即時関税撤廃率は貿易額ベースで81.7%。最終的に100%になります。

穣許に関して(自動車関連:%は2013年4月段階でのEUのMFN税率)

  • 乗用車
    • 8年目撤廃、10%(段階的撤廃)
  • トラック
    • 8年目撤廃、3.5~22%
  • バス
    • 即時撤廃、13年目撤廃、10~16%
  • トラクター
    • 即時撤廃、13年目撤廃、3~16%
  • 原動機付きシャシ
    • 8年目撤廃、4.5~19%
  • 二輪車(500cc以下)
    • 6年目撤廃、8%
  • 二輪車(500cc超)
    • 4年目撤廃、6%

穣許に関して(自動車部品関連:%は2013年4月段階でのEUのMFN税率)

  • 自動車用ゴム製空気タイヤ
    • 即時撤廃、4.5%
  • ガスケット、ワッシャー
    • 即時撤廃、2.5%
  • ガソリンエンジン
    • 即時撤廃、2.7~4.2%
  • ディーゼルエンジン
    • 即時撤廃、4年目撤廃、2.7~4.2%
  • エンジン関連部品
    • 即時撤廃、2.7%
  • 真空ポンプの部品
    • 即時撤廃、2.2%
  • 自動車用エアコン
    • 即時撤廃、2.7%
  • 伝動軸(クランクシャフト)
    • 6年目撤廃、4%
  • スターター
    • 即時撤廃、3.2%
  • ワイパー
    • 即時撤廃、2.7%
  • ECU・センサー類
    • 即時撤廃、2.7~2.8%
  • ランプ
    • 即時撤廃、2.7%
  • バンパー
    • 即時撤廃、4年目撤廃、3~4.5%
  • シートベルト
    • 即時撤廃、6年目撤廃、3~4.5%
  • ブレーキ
    • 即時撤廃、3~4.5%
  • ギヤボックス
    • 即時撤廃、3~4.5%
  • 駆動軸
    • 即時撤廃、3~4.5%
  • サスペンション
    • 即時撤廃、3~4.5%
  • マフラー(消音装置及び排気管)
    • 即時撤廃、3~4.5%
  • クラッチ
    • 4年目撤廃、3~4.5%
  • ステアリング
    • 即時撤廃、3~4.5%
  • エアバッグ
    • 即時撤廃、4年目撤廃、3~4.5%
  • ラジエーター
    • 即時撤廃、4年目撤廃、3~4.5%

 

原産地証明書ですが、第三者証明か自己証明かを質問しました。

詳細を詰めている、ということでお答頂けませんでした。

しかし、

私は答えを知ってしまいました・・・

(意地悪ですが、ここでは発表を控えさせて頂きます。)

 

 

ジェトロによる「日EU経済連携協定(EPA)大枠合意セミナー ~日EU・EPAの企業にとっての意義と新たなビジネス機会」

ジェトロによる、「EU経済連携協定(EPA)大枠合意セミナー
EU・EPAの企業にとっての意義と新たなビジネス機会」が7月31日に催されます。

私は参加申込みをしました。

定員は150名とのこと。

多分人気セミナーになると思うので、お早めに申し込んだ方がいいですよ。
・ もうアウトかもしれません。

 

日本とEUのEPAが大枠合意に

日本とEUのEPAが大枠合意となりそうです。

日本に取ってのメガFTA(と言ってもASEANとのFTAが既にありますが)

「大筋合意」ではなく、「大枠合意」。

TPPが頓挫したのでなんとかしたい気持ちが、合意レベルを変えることで現れていますが、とにもかくにも自由貿易の火を消すことなくここまで来たことはうれしい限りです。

メディアは、「ワインの値段が下がる」とあおっていますが、ボトル1本100円も関税はさがりませんから、消費者の実売価格には殆ど影響ないと思います。

これから出てくるであろう情報や協定文書を読み込む必要がありますが、とても楽しみにしています。

GEFでのセミナーだけではなく、FTA戦略的研究会でも早速取り上げていく予定です。