原産地証明:誰がではなくどう証明するか

こういうテレワークの環境は、本来コンサルタントには余りやさしくありません。

当社の場合、進捗が滞っている案件もあります。

一方で、このテレワークは都合がいい場合もあります。

私が行うコンサルティングの場合、証明をどう行うか、ワークフローが大事になります。誰の情報で、誰が証明して、誰が承認するか。とても大事です。

私のコンサルティングは証明方法を教える「授業」のようなものだと当初思われるケースが少なくありません。ですのでコンサルティングではなく「授業」と捉え、「毎回出席をしなければいけませんか」と聞かれることもしばしば。

誰が何を行うかのワークフローがFTAでの原産地証明では大事なので、その仕組み作りがプロジェクトには欠かせません。

テレワークの状況はそのプロジェクトの組織を作るには役立っています。とあるお客様とはその打ち合わせを重ねています。

このウイルスが明けたら、企業は巻き返しを図らねばなりません。その為の準備がこの時期にできるかどうかは結構大事ですね。

 

2日連続でFTA監査報告会

コロナウイルスで顧客との時間もなかなかとれない昨今ですが、2日連続でFTA監査の報告会を行いました。

予定されていた日程だということもありますが、延期とならなかったのは少々驚きました。

このウイルスのせいで経済が停滞、減衰するのは明らかで、特に輸出関連は苦しいの一言でしょう。何もできないこの状態だからこそ逆にできることを進めておくことに意識を持たれていることを痛感しました。

コンサルティング・サービスはなくてはならないとは日本企業にはあまり思われておらず、このような苦境の時は、コストをカットする最初の項目になりやすいのですが、成果が出やすいFTAは違った見方で捉えていただいて、うれしい限りです。

 

物流診断に行ってきました

昨日2月11日は本来祝日なのですが、アライアンスの方と名古屋に物流診断に行ってきました。

最近はFTAコンサルティングの割合が高くなりましたが、物流もやっております。

祝日ですが、物流は止まらないことが多く、特に今回の顧客のようなビジネスですとなおさらです、

物流はつつがなくできて当たり前で、コストは0近くになるまで経営から文句を言われ、納品などでトラブルがあれば文句を言われる難儀な部署です。

そういった環境で何とか改善したいという姿勢には頭が下がる思いです。

企業や国の根幹を作っている物流、私も 勉強を続けていかねばと痛感した一日でした、

昨日、プロジェクトの一つが終わりました

昨日、FTA関連のプロジェクトが一つ終わりました。

今回のプロジェクトの内容を振り返り、成果を確認しました。

また、社長の時間を頂き、結果の報告もしました。

この会社のプロジェクトチームは会社の様々な部門から集まっていたのですが、とても「元気のいいチーム。とても楽しく仕事ができました。

チームのモチベーションをあげることにかなり力を使いますが、そういう努力がいらなかったですね。

その日は打ち上げもあり、さらに、実質プロジェクトチームの「スポンサー」と深夜まで飲んでいました。

今後もサポートを依頼され、快諾しま。

FTAの戦略的活用

最近の相談で増えてきたのはFTAの戦略的活用。

関税減免の効果をいかに輸出社側が獲得するか、FTAのメリットを得るためにサプライチェーンをどう変えるべきかなど、様々な要素があります。

鍵は経営陣の関与。それなかりせば、活用はおぼつきません。

その領域に踏み込もうとする企業が増えるのは私の本懐です。

プロジェクトの最終報告

昨日、プロジェクトの最終報告会がありました。代表取締役専務、2常務が出席され、経緯と結果報告をプロジェクト・メンバーが行いました。

  • 経営陣によるプロジェクトの支援とリーダーシップ
  • 課題点に対する迅速対応
  • 組織横断でのメンバー参画
  • FTAを担う事務局の人選

私が必要と思う体制が整ってのプロジェクトでした。

EUの検認が始まったと言われる中で、プロジェクトを終えられたのはとてもよかったと思います。

当然、短期的課題も完全払拭と言うわけではないので今後対処が必要です。

ですが、海外間FTAなどさらなる領域に企業の目が向いたことはいいことです。

担当の方は本当にお疲れさまでした。

FTAにおけるサプライヤ証明の証明品質を確実にするには

現在のお客様で、FTAのサプライヤ証明に対して、当方のアドバイスを汲み、迅速に対応している企業があります。

サプライヤ証明は、自社の証明品質の一部を他社に委ねてしまうもので、その企業が確からしい証明をしているかどうか正直測りかねる、厄介なものです。

納入される商品の品質は、検査することで確認できますが、サプライヤ証明は、その証明書を信じるか、証拠書類も提出させ、品質の自社管理におくかどうかという施策になりがちです。

ロジスティックとしては、以下の流れで対応しています。

  • 自社商品の証明パターンを最初に整理する
  • サプライヤ証明が必要でないような、またはできる限り少ないサプライヤ証明に出来ないかを考える
  • 該当するサプライヤを絞る。サプライヤの経営陣に
  • サプライヤ証明での原産地規則はCTCとし、VAを使わない
  • 自社でサプライヤ証明の証拠書類を作成し、サプライヤにその妥当性を検証してもらう。サプライヤに手間をかけさせない(かけさせる方が証明品質が不確実となる)
  • 問題なければ、証拠書類に捺印(サイン)をしてもらう

今のお客様はたまたま、サプライヤ協力会の会合があったため、上記の整理をした上で、

  • 協力会の会長に事前にサプライヤ証明の必要性とそのアプローチ方法を説明し、納得を得る
  • お客様の社長から、協力会でFTAに対する企業アプローチとサプライヤ証明に対する取り組み、協力の依頼をしてもらう

というプロセスを踏むことが出来ました。納得性を双方に作り出すことができ、サプライヤ証明の証明品質もまず問題なくなると思います。

FTAでの成功はやはり、経営者とサプライヤの理解が重要であることを再確認でき、うれしく思います。

 

アメリカという不確定要素と企業のグローバル・サプライチェーン

アメリカの新しい大統領であるトランプ氏が、様々な物議を醸し出す発言をツイッターで行っている。

・ 私の知人(Mr. William F. Hagerty IV)が今度の駐日大使に任命されそうなのもびっくりしたが

アメリカは暴君の国になるのかと思うくらい、力を背景に思いをぶつけている気がしてならない。

フォードに始まり、GMに飛び火し、今度はトヨタ。

企業も、そういった「施策(本当に施策か?)」に対して対応をしなくてはいけない。

特にアメリカがメキシコに対して、そして中国に対して高関税をかけるとなると、サプライチェーンは大きく変わらざるを得ない。

問題はどんな結果を生み出すと考えられるのか。

日本国内のサプライチェーンとは違い、グローバルのサプライチェーンはかなり複雑で、全体を把握することが難しい。そこでお勧めしているのは、グローバル・サプライチェーンのシミュレーションモデルを作り、それに基づき、様々な仮定を設け、どうなると考えられるかを思考実験すること。

エクセルなどで簡単なシミュレーションを行う企業が大半であるが、十分な考察となっていない場合が多い。今回のように、条件ががらりと変わる可能性がある場合はなおさら。

そういったシミュレーションツールによる、戦略オプションの考察への弊社へのリクエストはとみに多くなってきた。

当社では、自前のシミュレーション・エンジンでサプライチェーン・シミュレーションを行ってきたが、近年は日立ソリューションズの持つ強力なシミュレーションエンジンを使わせて頂き、グローバル・サプライチェーンのオプションを顧客と行っている。

日本企業が海外の調達~生産~販売という一連のサプライ・チェーンを考える場合、どうしても定性的情報がない中で決定することが多く、結果として効果的かつフレキシブルな選択肢をとることが少ない。理由は、意思決定するための客観的な定量情報が圧倒的に少ないからである。

シミュレーションはその大きな欠点を補うことができる。

アメリカの次の挙動に不安になるより、シミュレーションを行って、可能性のある策を今から模索されてはいかがか。

7ヶ月に渡るFTAコンサルティングが一つ終わりました

6月から開始したFTA関連コンサルティングのプロジェクトが一つの区切りを迎えました。

FTAの証明などで問題もあり、今後の世界戦略でもFTAは不可欠な企業での対応を強化するプロジェクトでした。

担当者の認識、証明書類の作成方法等担当者の意識とスキルが向上したことは素晴らしいことです。日本でトップクラスの対応能力が出来たと思っています。

その一方で、私が重要と考えているFTAの会社組織の横断的対応、経営者の理解もかなりのレベルに到達したと思っています。

生産・開発、調達、営業、経理、コンプライアンスなどの組織が関与しないと対等としては不十分ですし、経営者は検認を含めたコンプライアンスを理解することはプロジェクトの大きな論点です。

それ以外にも、サプライヤの認識向上、サプライチェーンへのFTA適用など企業の意識はかなり深まりました。

全てがパーフェクトにはなりませんが、ここまで頑張った事務局の方々には感謝をします。

やりがいのあるタフで楽しいプロジェクトでした。